同窓会のお知らせ
ある日、高校の同級生・Y子から同窓会の連絡が届きました。Y子は幹事を任されたようで、「連絡先がわからない子もいるから大変」と困っていました。「私から連絡できる子は参加の可否を聞いてみるよ」と、私は同じく東京の大学に進学したM子に連絡をしてみることにしました。
M子への連絡自体、久しぶり。連絡先が変わってしまっていたら……という思いがありましたが、無事にメッセージが返ってきて、M子も同窓会へ行きたい、とのこと。私はM子の連絡先をY子に伝え、同窓会についてはY子から連絡する旨を伝えました。
その後、M子とは何気ないメッセージのやりとりが続いていました。
私「大学卒業後も東京にいるの?」
M子「父の会社に就職して地元に戻ってるよ! あなたは?」
私「私は東京で就職して結婚したよ~。それで今は専業主婦」
そう伝えると、「あんたが結婚?」と急にこわばった文面になったM子。私はひとまず普通に「そう、学生時代から付き合っていた彼とね」と返しました。
突然の夫、略奪宣言!?
M子から「え、それってバレーボールをやってた人?」と返事が。たしかに、夫は学生時代、バレーボールに打ち込んでいました。ただ、M子がなぜそれを……?
不思議に思いながらも「そうだよ」と返事をしました。すると、M子が豹変……!
「腹立つ、私も狙っていたのに奪ったのね! でも、同窓会で奪い返してやるから!」
とまさかの略奪宣言をされてしまったのです。
私が結婚相手について説明しようとするも、全く聞く耳を持ってもらえず……。そのまま連絡を区切られてしまいました。
1カ月後…
1カ月後、M子から「あんたに勝ったわ」と連絡が届きました。「どういうこと?」と聞くと、「昨日の同窓会、楽しかったわね! 予定通り、あんたの旦那をお持ち帰りしたの♡ だから、さっさと離婚届の準備をしてくれる?」と言うのです。
彼女の言葉の意味がわかりませんでした。M子は、「あんたの旦那、私のほうがいいんですって!」と続けますが……。
「私の夫は大学の同級生だけど……それって、誰?」。
そう言うと、M子は「は? バレー部のキャプテンよ!」とイラついたように言います。
M子が略奪したのは誰?
私の夫は大学時代の同級生で、高校の同窓会に行けるはずがありません。そして私自身、高校時代の男子バレー部のキャプテンとはそもそも接点もありませんでした。
そのことを伝えると、M子からは「は!? 昨日だって仲良さげに話してたじゃない!」という言葉が。
その言葉に「もしや……」とハッとした私。
「私、昨日は大学のサークルの同窓会が先約であったから行けていないのよ。M子が見たのは私の双子の妹じゃない?」。
そう、私には双子の妹がいて、妹は高校時代、女子バレー部のキャプテンをしていました。当然、男子バレー部のキャプテンとも話をするでしょうし、接点はあったはず。昨日の同窓会で会話をしているのも不自然じゃありません。
思えば、M子には双子ということは話していなかったかもしれません。双子の妹とは、高校時代、専攻の違いで校舎も別だったため、そもそも、学校内では顔を合わせること自体少なかったのです。
それで言うと……M子が略奪したという、高校時代の男子バレー部のキャプテンは……。同窓会の幹事であるY子の夫です!
ちなみに、Y子のお父さんは地元で有名な有権者です。そのことをM子に伝えるとマズいと思ったのか、「お願い!! 黙ってて!!」と慌て始めましたが、もちろん黙っているなんてできません。私は急いでY子に連絡をしました。
勘違い女の末路
その後、Y子からは「浮気の現場をおさえたわ」という連絡が。もともとY子の夫は浮気性なところがあり、これがはじめてではなかったのだとか。離婚も視野に入れていたところだったのだそうです。
そして、田舎ですから、M子とY子の夫のことは地元中にあっというまに広がり……。居場所がなくなったM子は東京へと戻ってきたようです。
M子からは、怒りの連絡が届いたかと思えば、「東京へ来たけど、暮らすところが見つからないから泊めて!」と懇願の連絡も届きました。しかし、不貞を働いて逃げてくるような人と関係をもちたくありません。「かわいそうだけど、あなたが自分でしたことでしょ。誠意を見せなきゃ」とだけ伝え、彼女の連絡先はブロックしています。
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