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私の宝物がない!「あげちゃったよ」と夫→大切なものだと知っていたのになぜ…?妻が仕込んだ仕返しとは

最近、パートから社員に昇格しました。仕事はとても充実していますが、家に帰るとストレスばかり……。その原因は夫です。共働きだというのに家事はすべて私に丸投げ。私のやることに文句ばかり言います。

そんな私の癒しは、宝物のクマのぬいぐるみオリバーです。ふわふわなオリバーを抱きしめると、疲れも吹き飛ぶのです。しかし夫はただのおもちゃだと笑います。

今では会話もほとんどなく、夫と一緒にいる意味があるのか、考える日々を送っていました。

 

私の宝物は夫にとってはガラクタ!?

今日も夕飯のメニューで喧嘩になりました。夫曰く、一家の大黒柱に買った惣菜を出すなんてありえないそう。夫は、私が大切にしているぬいぐるみ・オリバーを床に投げつけてどこかに行ってしまいました。

 

オリバーは学生時代に海外で買ったクマのぬいぐるみです。夫もそれを知っているはずなのに……。私は怒りに震えました。

 

夫は外で食事を済ませてきたようで、しばらくして帰ってきました。私がぬいぐるみには触らないでほしいとお願いすると「ただのおもちゃだろ!」と不機嫌そうに言います。オリバーはコレクターに人気のぬいぐるみで、収集家もいると言っても聞く耳を持たず「稼いでいないくせに意見するな」と怒られてしまいました。

 

夫のほうが稼ぎがいいので、この家では立場が上なのだそうです。

 

しかしある日、私が仕事を終えて帰るとオリバーがいつもの場所にありません。家中を探し回っていると、後から帰ってきた夫が冷たい笑みを浮かべながら「会社の子にあげたよ」と言ったのです。

 

私の宝物はどこ?

会社の後輩に写真を見せたら欲しいと言われたからプレゼントしたと言う夫。ショックで泣いている私を見てニヤニヤしています。

 

私はあまりのショックと怒りで、夫と口をきくのをやめました。もちろん夫の分の家事もしません。そんな私に対し、夫は謝るどころか「今謝れば許してやるけど、それができないなら離婚だな」と言いました。

 

夫は、絶対に私が応じるわけがないと思っているようです。それなのに追い打ちをかけるように、記入済みの離婚届を差し出してきました。

 

これ以上我慢する意味はありません。私は「じゃあ離婚で」と離婚届を受け取り、その場で記入しました。

 

「おい、正気か……?」私がスラスラと離婚届に記入するのを見て、夫は動揺していました。離婚すると本当に困るのは自分だと、やっと気付いたのかもしれません。

 

「もういい。離婚するからすぐに出ていってね」と私。この家は私の祖母のものなので、離婚となれば出ていくのは夫です。

 

妻の仕返し

もちろんオリバーの件も許しません。必ず責任を取らせると告げ、とりあえず視界に入る夫の荷物をまとめて玄関に積み上げ、寝室に向かいました。

 

今ごろ夫は焦っているに違いありません。面倒くさがりで世間知らずの夫は、引っ越し先を決めるのもひと苦労でしょう。

 

私は寝室にあった夫の荷物をまとめ始めました。寝室には夫が大切にしていたアイドルのサインがあります。大切と言う割には雑にしまわれ、本当に大事にしているのか疑問でしたが……。

 

翌朝、私は洋服などを詰めた段ボールとゴミを詰めた袋を夫の前に置きました。「こっちは持っていってほしい洋服、この袋にはガラクタを詰めといたから。中身確認してね?」と私。少し親切さを含めたやさしい口調で言いました。

 

私の予想通り、夫はろくに見もせず「ありがとう。出勤ついでに捨てといて」と、この期に及んで私に頼みます。もちろんゴミ袋には例のサインが。

 

夫が捨てていと言うなら仕方がありません。ゴミ捨て場まで持っていってあげることにしました。

仕返しをした結果

夫がサインがないことに気付いたのは、それから1年も後のこと。離婚した私にわざわざ連絡をしてきて、サインは知らないか? と言ったので、あのとき袋に詰めたことを告げました。でも私は中身を確認するように言ったはず。それを怠ったのは夫なので、知ったことではありません。

 

また、私のオリバーはというと、私の執念で手元に戻ってきました。夫の会社に妻として連絡先を届け出ていたのですが、それを取り消すために連絡を入れた際、事情を話して夫がオリバーをあげた後輩に繋いでもらったのです。

 

正直なところ後輩も、ノリで欲しいと言っただけなのに本当に持ってこられて戸惑っていたそう。捨てられる前で本当に良かったです。

 

 

宝物は、眺めているだけで幸福感が得られたり、仕事へのモチベーションがあがったりする大切なもの。たとえ価値が理解できなかったとしても、大切な人が大事にしているものは、同じように扱ってほしいですね。

【取材時期:2024年9月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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