生後2カ月を迎えるころ、息子がミルクを飲んでくれなくなり、断固拒否。幸い母乳は出ていたのですが、自分としてはパパにも手伝ってもらいたくて、ミルクと混合で育てていく予定でいました。まったくミルクを受け付けてくれないわが子との奮闘をお伝えします。
ミルク断固拒否!頻回授乳で心身が限界に
まったくミルクを飲んでくれなくなり、1時間おきに母乳をあげる状態になりました。昼夜関係なくおっぱいを要求され、私は体も乳頭も精神的にもいっぱいいっぱいに……。
「このままでは私が先にダウンしてしまう!」と感じ、なんとかミルクを飲んでもらえるようにミルクのメーカーを変えたり、「哺乳瓶の吸い口がいやなのかも?」と乳首の形を変えてみました。
口コミで高評価だった哺乳瓶を4種類ほど購入し、使用してみましたが、やっぱり子どもは断固拒否、受け付けてくれません。おなかがすいて泣き叫ぶ赤ちゃんと一緒に、私も泣きました。
吹っ切れた!主治医からの言葉
毎日悩んで疲れていたころ、予防接種のために地元の病院へ行きました。主治医の先生にミルクの悩みを相談すると「この子はミルク嫌いなんだね!母乳がおいしいんだから、あげられる状況なら完全母乳で育てればいいじゃない!」とズバッと言われました。
“どうすればミルクを飲むの?”と悩んでいたのに、なんだか拍子抜けしてしまいました。幸い専業主婦の私としては、ミルクに頼らなくてもなんとかなる状況。「おっぱいをほしがるこの時期だけがんばればいいんだ!」と目の前が開けた瞬間でした。
完全母乳に切り替え、家族に協力を頼んだ
結局、息子が卒乳する1歳6カ月まで完全母乳で育てました。約2時間おきの授乳で体力的にも精神的にもだいぶ応えましたが、子どもは元気にすくすく育ち、大きな病気にかかることもなく丈夫な体で過ごせています。
授乳以外でパパが手伝えることは率先してやってもらうように協力を頼み、洗濯、掃除、食事の片付け、おむつ交換、赤ちゃんの遊び相手などを担当してもらい、なんとか乗り越えることができました。家族のサポートのありがたみを実感した経験でした。
自分が想像していなかった完全母乳での育児は、正直大変な部分はありました。しかし、スキンシップがより濃密になったことで、私自身も息子に対する愛情がより深まったと感じています。パパも以前より率先して動いてくれるようになり、今では完全母乳でよかったと思っています。
著者:河合愛絵
一男の母。第二子を妊娠中。化学薬品品質管理の経験から、化学系の資格を取得。地方で子どもと夫、夫の両親と完全同居。地方での子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。