ゴーヤじゃなくてオクラで作るチャンプルー
今回作るのは、NHK『きょうの料理』で紹介された、中華料理店オーナーシェフ・吉田勝彦さんの「オクラとひき肉、豆腐のチャンプルー」。
夏の定番料理であるゴーヤチャンプルーですが、ゴーヤが苦手な方もいるのではないでしょうか?
オクラを使っているので、ゴーヤを食べられない人にもぴったり。
私はいつも、刻んだオクラにしょうゆと胡麻をかけて食べていて「炒める」発想はありませんでした。新たなオクラの魅力を発見できるかもしれません。
火が通りやすい材料ばかりなので、忙しいときでも簡単に作れますよ。
吉田勝彦さん「オクラとひき肉、豆腐のチャンプルー」の作り方
材料(2人分)
・オクラ (大)…4本
・豚ひき肉…120g
・木綿豆腐 (大)…1/2丁(200g)
・サラダ油…大さじ1
・塩…少々
【A】
・酒…大さじ2
・しょうゆ…小さじ1
※用意したオクラがやや小さく感じたので、今回筆者は5本使用しました。
作り方①材料を準備する
木綿豆腐は厚手のキッチンペーパーに包み、10分間ほどおいて軽く水けをきりましょう。
ついつい、重しをのせて水けをしっかりきりたくなりますが、軽くでOK。ほどよく水けを残すことで、まろやかに仕上がるそうです。
オクラはヘタを切り落とし、斜め半分に切ってください。
作り方②フライパンで炒める
フライパンにサラダ油を中火で熱し、豚ひき肉を炒めます。
このとき、豚ひき肉をパラパラにしないことがポイント。少し塊を残したほうが、肉の味を楽しめるそうです。
豚ひき肉の色が変わってきたら、オクラを入れてサッと炒めましょう。しんなりさせず、シャキッと歯ざわりが残るように、手早く炒めます。
作り方③木綿豆腐を加え、味付けをする
①の木綿豆腐をざっとつぶしながら加え、大きく炒め合わせてください。炒めすぎず、全体をやさしく包むように仕上げます。
塩をふって【A】を加え、手早く混ぜて汁けをとばしたら、出来上がり。
どの材料も軽く炒めるだけなので、あっという間に完成しました。
【実食】さっぱりだけど旨みが詰まっている
オクラの緑色が鮮やかで、夏らしい一品。
豆腐を食べると、ふわっとやわらかく舌を包み込んでくれました。
水分が出てびしゃびしゃにならないか心配していましたが、最後に味付けしたおかげでそれほど水分が出ていません。
水分をほどよく含んでいて、まろやかで絶妙な口当たり。
オクラは手早く炒めたおかげで、しんなりすることなく、新鮮な歯ごたえが残っています。
シャキシャキ感のあとの、特有の粘り気とみずみずしさが良い余韻に。半分に切っただけなので、食べごたえがあってクセになりそうです。
これからはゴーヤじゃなくて、オクラチャンプルーがいいかも……!
家族も「これ、いいね」と夢中になって食べていて、あやうく私の分がなくなりそうでした(もちろん必死で確保)。
少し塊が残るように炒めたひき肉は、とってもジューシー。口いっぱいに肉の旨みが広がりました。
塊を残したことで、ひょいっと箸で挟んでパクッと食べられます。お皿に細かいひき肉が残るという“あるある”問題も、解決してくれました。
全体的にあっさり味ですが、お肉が入っているので、満足感のある一品。ご飯にも、キンキンに冷えたビールにも合いますよ。
すごく簡単なのに、料理のポイントがギュッと入っていて、プロってやっぱり違うなとあらためて感じたレシピでした。
オクラを使った簡単レシピ
吉田勝彦さんの「オクラとひき肉、豆腐のチャンプルー」はお手軽なのに、斬新な組み合わせで、食卓に新しさをもたらしてくれました。
豆腐の水けの切り方、ひき肉の炒め方、オクラの火入れなど細かなところまで、プロのテクニックが詰め込まれていますよ。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。