するとこのことを話したママ友から、思いもよらない言葉が返ってきたのです……。
娘を連れて出かけたことをママ友に話した結果
娘を出産して2カ月後、里帰りから戻って3人での暮らしがスタートしました。娘は夜は寝てくれていましたが、昼間はぐずりが強く、抱っこしてないと泣くだけでなく、抱っこしていても泣くことも多い、という生活。
そこで、日中は娘との2人きりの生活だと鬱々とした気分になってしまうので、私は昼間はあえて娘を連れてショッピングモールに出かけてみることに。すると娘は車の移動が大好きな様子。また、ベビーカートがあったので娘を乗せると、やはり気に入ったようでご機嫌で過ごしてくれていました。
そこで私は日中、ショッピングモールに出かけることが多くなっていきました。お買い物を兼ねて1時間程度ではありますが、外出することでお互いのストレスが減り、いい生活リズムがつかめたように感じていた私。ある日、このことをママ友である友人に話しました。
すると……。
「もう外に連れ出してるんだね」
「ベビーカートはまだそんなに使わないほうがいいんじゃない……?」
と言われ、気分は急降下。
ただ、カートはべビー用で、背もたれが開いてねんね状態になり「生後2カ月から使用可能」と記載のある物だったので反論しようか迷いました。
しかし、そのときの私には友人の言葉は育児のダメ出しのように感じてしまい、言い返すことができませんでした。落ち込んでしまった私はそこからしばらく家に籠るようになってしまいました。
ただ、気持ちが沈んではいたものの、買い物には行かないといけないので、少しすると重い腰を上げて買い物に行きました。
すると、エレベーターのボタンを長押しして、「お先にどうぞ」と50代ぐらいの男性が娘を抱えている私を先に降ろしてくれました。また見ず知らずの女性に「かわいいね〜。お母さん頑張ってるね〜。頑張ってね」と励ましの言葉も頂いたのです。再び出かけてよかったと感じた私。
また別の日には、エレベーターで一緒になった20代ぐらいの女性が「戻しておきますよ〜」と声をかけてくださって、私が戻すはずだったカートを引き取ってくれました。
他人との関わりが薄くなりつつあると思っていた今の時代ですが、娘を通して人の温かさを実感することが多々あり、涙が溢れそうになったこともありました。
子育てはいろいろな方法があって、周囲との違いや言われた何気ない言葉に一喜一憂するときもあります。おそらくママ友は悪気はなく、娘を心配して言ってくれたのだろうと、今なら理解できます。娘が元気に育っていること、多くの周囲の人は味方だということに感謝して、心穏やかに過ごしていきたいなと思いました。自分が周囲に壁を作るとやさしさにも気づかないし、自分がどんどん病んでいくなと実感したので、小さなことにも感謝の気持ちを持って生活していきたいなと思います。
著者:木村 鈴乃/30代女性/4カ月の女の子を育てる母。夫と3人暮らし。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)