赤ちゃんが1歳前後になると、働き始めるなどの理由で断乳を考えるママも多いのではないでしょうか。私は長男が1歳3カ月のときに次男を妊娠したので、産婦人科からの指導で健診の翌日にすぐ断乳するように言われました。そのとき、ベビーサインを使って息子に断乳を知らせた体験談をご紹介します。
ベビーサインに興味を持ったきっかけ
友人がベビーサインを取り入れていて、赤ちゃんと楽しそうにコミュニケーションをとっていたことから、私もベビーサインに興味を持ちました。「食べたいときや飲み物がほしいとき、眠たいときに、子どもが覚えたベビーサインで知らせてくれるからとっても楽なんだよね」と友人が話していたことが印象的で、私がベビーサインを始めるきっかけになりました。
「断乳のお知らせもベビーサインですんなりだったよ」という話も聞いていたので、いざ自分が断乳するというタイミングになったときに、すぐ思い出しました。時間がなかったこともあり、どうすればストレスなく断乳できるのかを考えたときに、ベビーサインは有効な方法だと感じたのです。
実際にベビーサイン教室に通ってみた!
友人に生後6カ月ごろからベビーサインの教室に通えると聞いていたので、紹介してもらうことにしました。申し込みをしたタイミングではクラスに空きがなかったので、少し待って生後10カ月からベビーサイン教室に通い始めました。同世代の赤ちゃん10名程度の少人数のクラスだったので、アットホームな雰囲気でレッスンを受け、息子自身も毎回楽しそうにしていました。
私が通ったベビーサイン教室では、まず歌やダンスでスタートし、それが終わるとベビーサインを取り入れながら絵本を読む時間があります。最後は工作をするなど、体感型のレッスンを月に1回、半年間ほど通いました。
息子はレッスン中、教室の中を走りまわっていましたが、クラスの中ではいちばんベビーサインを覚えるペースが早くてビックリ! 最初に「おっぱい」のサインを覚えましたが、食べることが好きなお友だちは「バナナ」のサインを最初に覚えるなど、覚えるペースやサインの種類には個人差があって興味深く感じました。
ベビーサインで断乳のお知らせにも成功!
息子はベビーサインを習得すると、おなかがすいたら「おっぱい」のサインをし、泣く前に欲求や気持ちを伝えてくれるようになったので、子育てのストレスがかなり軽減されました。そして、いざ断乳するときには、「おっぱい」と「バイバイ」のサインで知らせましたが、サインを見ただけで理解してくれておどろいたほどです。
ベビーサインのレパートリーが増えてくると、公園で鳥が飛んでいるところを見かけたときに「鳥」のサインを見せてくれたり、朝起きると「おはよう」のサインであいさつをしてくれたり。とくにまわりから評判がよかったベビーサインは「ありがとう」です。
投げキッスのようなサインなので、スーパーでお買い物をしたときや、バスを降りるときなど、外出中に出会った人たちにも喜んでもらえたことは楽しい思い出になっています。ベビーサインは、赤ちゃんにとってもママにとっても、フラストレーションが減り、育児をより楽しむことができる方法だと感じました。
ベビーサインを使って断乳のお知らせに成功した体験談をご紹介しましたが、人それぞれ断乳の方法は違うと思います。選択肢のひとつとして、ベビーサインという方法も検討してみてはいかがでしょうか。断乳だけでなくいろいろな場面で、赤ちゃんとのコミュニケーションがスムーズになるかもしれませんよ!
著者:横田みお
3歳と1歳の男の子の母。美容師の資格を取得後、ヘアカラーリスト・アイリストとして活動。結婚と出産を経てライターに転向し、主に美容の専門知識や子育ての記事を中心に執筆。