通行人から理不尽な態度を取られ…
大きなアーケードの中を歩いていると、いろいろな店があってテンションが上がる娘。娘が美容院の前を通り過ぎようとしたそのとき、「ちっ! 邪魔くせーな! しっしっ!」と年配の女性が娘に言い放ち、娘を蹴とばす勢いで追い越して、その店に入っていきました。小さい子どもにそんなキツイ言葉を吐き捨てるなんて衝撃的で、立ちすくんでしまった私。娘は何が起きたのか理解していなかったようですが、驚いた様子で私にくっついてきたので、恐怖を感じたのだと思います。
その美容院から少し離れた場所で、しばらく娘の気持ちを落ち着けることに。すると、先ほどの年配の女性が美容院の外に出てきて、若い男性スタッフと何やら言い争いをしています。そして「もうこの店には来ない!」と捨て台詞を言って去っていきました。若い男性スタッフは私たちに気がつくと近づいてきて、「すみません、店の中から様子が見えてて……。さっきの女性には『子どもさんが怖がってたので、乱暴な態度は控えてくださいね』って注意しただけなのですが」と声をかけてくれたのです。娘にも「もうちょっと大きくなったら、僕の店に髪切りにきてね〜」とやさしくほほ笑んでくれ、娘もいつもの笑顔を見せてくれたのでした。
女性にとっては、入りたい店の前を歩いていた私たちが邪魔だったことは申し訳ないと思いましたが、急に罵声をあびると大人でも恐怖を感じます。感情任せに怒るのではなく、相手の気持ちを考えて発言ができるやさしい人でいたいし、娘にもそうなってほしいと感じた出来事です。
著者:長嶺 りょう/30代・ライター。3歳の女の子を育てる母。寝落ちる直前までしゃべり続ける娘の横で、白目を剥きながら大好きな推しのことを考えて現実逃避中。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)