「そんなこともわからないの?」育児ノータッチ夫に任せて後悔
これは息子が1歳のころの話です。夫は育児に非協力的で、私はいつもワンオペ育児をしていました。
そんなあるとき、夫が子どもを連れて義母に会いに行きたいと言い出しました。私も一緒に行きたいのはやまやまでしたが、仕事の都合が合わず、結局夫だけで出かけてもらうことになったのです。
そして、義母に会いに出かけた日、夫は昼前に出かけて、私が仕事から戻った16時にはもう家に戻ってきていました。
すると私は、息子の機嫌が異様に悪いことに気がつきます。息子はお菓子をかなりの勢いで食べていました。
普段の息子はそんなことはしないので、何かおかしいと思った私は、お昼ごはんに何を食べたのか?どのくらい食べたのか? と夫に尋ねました。
すると夫は「何も食べさせてない」と言います。私の頭の中は「?」でいっぱい。呆気にとられていると、「おなか空いたって言わなかったもん」と何の疑問も持たずに言うのでした。
まだうまく喋れない子どもが、空腹を伝えられるわけがありません。そんなこともわからないのかと驚愕しました。一緒にいた義母も何も言わなかったのか疑問でなりません。子育て経験があるのだから、昼食を食べさせない夫に対してひと言言ってほしかったです。
私は夫にブチ切れ。義母に電話をかけ、思ったことをすべて伝えました。おなかを空かせていた息子にも、申し訳ない気持ちでいっぱいです。今後、夫や義母にも子どもを任せたくないと強く思った出来事でした。
著者:Ree/17歳差の兄妹を育てるアラフォー母。会社員をしているが、現在はワンオペのため育休中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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普段育児をしている人にとって当たり前のことが、子育てに馴染みがない人にはわからないのだと痛感しますね。しかしその無知が大きな事故につながることもあるでしょう。
子育てに不慣れなパパに子どもを任せるときは、細かなことまでしっかり伝えておくといいかもしれませんね。
次の後悔したエピソードは、良かれと思ってしたことだったのですがーー。
「喜ぶと思ってた…」息子との食事に後悔
家族の不幸や病気が続き、慌ただしい生活を送っていたときのこと。当時息子は5歳でした。食事を作る余裕がなく、約1カ月ほど食事を外食で済ませる日が続きました。
ある日、息子が好きな唐揚げ屋さんで食事をしようとしたところ、息子は「お母さんのごはんが食べたい」と言いました。「今から作ったら時間がかかるし、買ったらすぐだよ?」と告げても、「おにぎりだけでもいいよ。お母さんのごはんが食べたい」と……。
これには私もハッとしました。外食なら息子においしいごはんを食べさせてあげられる上、私もラクができるので、メリットしかないと考えていたのです。
しかし、その一方で「家でゆっくり母親が作ったごはんを食べたい」という息子の気持ちを置き去りにしていました。
私は思わず息子を抱きしめ、生活環境を改めることを決意! 今では、食事は手作りするよう心がけています。ときには外食に頼ることはあるけれど、これからも自炊を続けていきたいと思います。
著者:樫原有香/高校生の息子を持つアラフィフ。現在は整理収納アドバイザーの資格を生かして、オンラインを中心にした仕事をしている。たまの息抜きは、友人を招いて自宅で開催するホームパーティー。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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毎日の食事作りは本当に大変なこと。手抜き料理を食べさせるなら、外食したほうが子どもも喜ぶと思うのは、無理もありません。
しかし子どもにとってパパやママが作る料理は特別なもの。手が込んでいるか、彩りよく作られているかは関係ありません。近ごろでは便利なミールキットなども売られています。うまく活用し、楽しい食事タイムにしたいですね。
次に紹介する後悔エピソードは、なんと3年越しで……!
おばあさんの神アドバイスに塩対応をして後悔!
娘が生後6カ月のとき、私は産後でボロボロの体で慣れない育児をこなすのに精一杯でした。夫は仕事が忙しく、ワンオペ育児。寝不足のせいもあり、イライラしてしまうこともありました。
ある日、娘を抱っこしてバスに乗り、買い物に出かけました。そのバスの中で見知らぬおばあさんに話しかけられたのです。
「大丈夫? 眠れてる? 子どもが小さいと大変よね。私もそうだった。でもね、3歳になるまでの辛抱! 3歳になるとおしゃべりできるし自分でできることがうんと増えるから、少し楽になるはず。それまで頑張ってね」と話すおばあさん。
しかし当時の私は疲れ果てていて余裕がなく「今こんなにつらいのに、3年後の話なんてされても……」としか思えません。おばあさんには素っ気ない対応をしてしまいました。
私が深く後悔したのは3年後。3歳になった娘は、夜は長く寝てくれ、洋服も自分で着られ、ごはんも自分で食べられ、なんと言っても言葉での意思疎通ができます。まさに、あのおばあさんが言っていたとおりでした。
自身も経験したからこそ助言してくださったのに、ひどい態度をとってしまって申し訳ない気持ちです。もしまた出会えたらお礼を言いたいです。
著者:高橋綾子/20代、毎日ワンオペ育児奮闘中の4歳娘を育てる主婦。趣味は寝かしつけ後の晩酌。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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育児にいっぱいいっぱいになっているときこそ、まわりの人のやさしさや助言に耳を傾ける大切さを実感しますね。たとえそのときは理解できなくても、経験者の言葉には重みがあります。
受け止める気持ちの余裕がないこともありますが、子育てに後悔がないように、アドバイスに耳を傾けられるといいですね。
誰しもが何も知らない状態からスタートするのが子育てです。後悔しない人はいないはず……。あまり自分を責めず、成長の機会と捉えられるといいのかもしれません。