わが子のイヤイヤ期は1歳後半から始まり、2歳代がピークでした。「自分でやってみたい!」という自我があふれる一方で、思うようにできず、かんしゃくを起こすことも。今回はイヤイヤ期を通じて、わが子との関わり方を考えさせられた私の体験談をお伝えします。
一歩さがって見守る大切さ
当時わが子は1歳後半のイヤイヤ期真っただ中。トイレや着替えなどでわが子がモタモタしていると、ついつい手や口を出してしまいがちでした。そうするとわが子は自分のペースを乱されたことでかんしゃくを起こしてしまいます。
そんな悪循環を解消しようと思い立ち、手や口を出したくなったときは深呼吸をして、10秒数えながらぐっと我慢してみることにしました。すると待っている間に着替えができたなど、わが子の新たな成長を見つけることができたのです。一歩下がって、わが子を見守る大切さに気づいた瞬間でした。
「ここだけ」と決めて関わる
今まで私はわが子にベッタリ関わりすぎていました。自分ひとりでなんでもやってみたい、と考えることが増えてくる時期。そんなわが子の力を信じ、任せる機会を増やしてあげたいと感じました。
助けを求めてきたときは、着替えやすいよう服の向きを整えてあげるなど、「ここだけ」と決めてフォローをしました。できたら大げさにほめてあげます。わが子との距離感を変えることで、イヤイヤ期とうまくつき合っていけるようになった気がします。
なるべくお出かけをする
一日中、家で過ごしていると、親子ともにストレスがたまってしまう……そう感じた私はなるべくお出かけするように意識しました。わが家の場合、お出かけをすると、家で過ごすよりも気持ちが楽になることが多かったです。
散歩へ出かけると、わが子は道端に咲いている花を見つけて立ち止まっていました。外の世界は子どもにとって新しい発見でいっぱい。そんな微笑ましい姿を見ているだけで、やさしい気持ちになれるのが不思議です。
現在、わが子は4歳と7歳になりました。成長した今でも「一歩下がって楽しむ子育て」を意識しています。子どものうしろで見守りながら、必要だと感じるときだけフォローしてあげられるような母親でありたいと思っています。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。