義祖母からビックリな贈り物
ひ孫を抱っこしてかわいがる義祖母を見て、おばあちゃんっ子だった夫もうれしそう。「夫くんのお母さんが働いていたから、このくらい小さいときからよく夫くんのお世話をしていたのよ〜」と義祖母の思い出話をたくさん聞いて時間が過ぎていきます。
さぁ、もうそろそろ帰ろうとしたときのことです。「あっ忘れていたわ。ちょっと待っててね」と言って義祖母が持ってきたのは、大量のスタイ。どれも白地ですが、ところどころ黄色いシミがついています。義祖母はニコニコ顔で「夫くんが昔使っていた布おむつで作ったの。子ども用品は高いから持って帰って」と娘の首にスタイを巻いたのです。「ぬ、布おむつでスタイを……!」と衝撃を受けている間に、目の前で娘に巻かれて私はビックリ。娘のためにと作ってくれた気持ちはとてもありがたいしうれしいのですが、スタイは口に触れる可能性がある物なので抵抗感があり……。心の中で「ひぇー!」と叫びながら夫を見ましたが、何も言ってくれません。幸い夏だったので「ありがとうございます! でも、スタイをつけると暑いかもしれないので、今は外しておきますね」と何とか理由をつけて自然な流れで外すことに成功。その後は、車に積んで持って帰ることになりました。
帰りの車内で夫は「婆ちゃんは昔の人だからか、もったいない精神があるのかも。だとしてもさすがに布おむつでスタイはちょっと……」とポツリ。どうやら夫は、義祖母がよかれと思ってしてくれたことなので何も言えなかったよう。
義祖母の申し出を無下にもできずヒヤヒヤしました。しかし、義祖母のやさしさも大切にしたいと思った私。今後帰省する際は、必要なものや今の育児はこのような感じなのだとさりげなく説明してみようと決めた出来事です。
著者:富安 千秋/20代・主婦。3歳の女の子と夫との3人暮らし。平日はワンオペ育児なのも相まって、食べむらが激しい娘との食事はいつもヘトヘト。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)