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「医者の彼氏ができた♡」妹の口から飛び出したのは…夫の名前!?妹のトンデモ勘違いが明らかに

私にはとても美人な妹がいます。妹は自分に自信があり、その美貌を武器にしてたくさんの男性とお付き合いをしていました。引く手あまたな彼女。男性には困っていないはずですが、彼女には「略奪グセ」がありました。私が交際していた男性を、ことごとく妹に奪われるという出来事が。そのため私は社会人になり実家から離れてからは妹とは連絡を取らず疎遠になっていました。そんなとき、妹から久しぶりに連絡が届いて……。

「私の彼氏、お姉ちゃんにあげる」

「誕生日おめでとう!」――妹から連絡が届いたのは、私の誕生日のことです。

 

妹が私の誕生日に連絡をしてくるなんて初めてで「いきなりどうしたのだろう」と、不穏な気持ちになっていると……彼女から「誕生日プレゼントに、私の彼氏あげる!」と衝撃的すぎる連絡が。

 

誕生日に、彼氏をあげる? どういうこと? 疑問に思っていると、妹からは立て続けにメッセージが届きます。

 

「私、新しい彼氏ができたから今の彼氏は捨てる! ブスなお姉ちゃんに私の”おふる”を恵んであげるわ」

 

どうやら交際していた彼よりも、高学歴、高年収の男性と出会いそちらに乗り換えたとのこと。ただ、彼に別れを告げても別れてくれないようで、「次の相手がいれば、私のことを諦めてくれるでしょ」と、私に押し付けてきたようでした。妹からは、一方的に”おふる”である前の彼氏の連絡先も送られてきました。

 

妹からの身勝手な連絡に頭を悩ませつつ、やりとりをする気力もなかった私は、妹からの一方的な連絡を無視することにしました。

 

私は交際していた彼と入籍

妹からのメッセージに頭を悩ませていたところ、別の人物からある1通のメッセージが。

 

「無事に婚姻届を出してきたよ」。

 

相手は、私の……夫となった人。交際していた男性との結婚が決まり、私の誕生日であるこの日に入籍したのです。もちろん、妹にはこのことは言っていません。

 

「ごめんね。仕事が抜けられなくて……お願いしちゃって」

 

「大丈夫だよ。それより、本当に妹さんには結婚のことを伝えなくていいの?」

 

彼には、妹のことを説明しており、私が入籍日まで妹に何も伝えないことを理解してくれていました。ただ、「結婚したからには伝えておいたほうがいいのではないか」と心配してくれたのでしょう。それでも、私は妹に「結婚したこと」も伝えたくありませんでした。彼は、「きみの嫌なことはしたくないから」と私の思いを尊重して受け入れてくれました。

 

妹の新しい彼は医者?

入籍し新婚生活を始めると……いつしか、妹からきていた連絡のことは忘れていました。

 

そんなとき……妹から「まだ元彼に連絡してないの!?」というメッセージが。一気に現実に引き戻された感覚でした。ちゃんと伝えなきゃと、私は「会ってもいないし、何のやりとりもしていない。そもそも会うつもりもないから」と返信。

 

「せっかく男をおすそ分けしてあげたのに~? 早く元彼との関係は終わらせたいからとっととお姉ちゃんがもらってよ。お姉ちゃんは”おふる”で十分でしょ」と、妹は私の返事に不満げです。

 

「今付き合っている彼とは、運命的な出会いをしたの♡ しかも、彼は医者なのよ~」

 

「え、医者なの?」

 

「医者」に私が思わず反応すると、「うらやましいでしょ~! ま、ブスなお姉ちゃんには縁のない職業の人よね♪」と、妹は「待ってました」と言わんばかりのテンションに。

 

「〇〇病院に勤めていて、A男(仮名)という名前なの♡」

 

……え? テンション高く、つらつらと彼の情報を話す妹。彼女の口から飛び出した病院名と名前に衝撃を受けてしまいました。

 

なぜなら、それは夫が働く病院で、彼女が口にした名前は夫の名前だから。

 

どうして妹は夫の名前を? 妹が夫と付き合っている? どういうこと??

 

夫が浮気などするはずがありません。でもどういうことなのか、私の脳内はハテナでいっぱいでした。

 

その人…私の夫なんだけど

そこで、私はストレートに妹に伝えることにしました。

 

「その医者っていう人、たぶん私の夫なんだけど」

 

すると、妹は「勘違いでしょ?」「ブスなお姉ちゃんが医者と出会えるはずないじゃんw」「てか結婚ってw 嘘でしょw」と、私が冗談を言っていると思ったようで、本気で受け止めていません。

 

どうしようもないな……と思い、私は隣にいた夫にこのことを説明。どういうことなのか、聞いてみることにしました。

 

夫も最初は「え? なんのこと? 誰?」「そんな人と付き合っているわけないじゃん」と、不思議に思っているようでした。しかし、妹のことを詳細に伝えると次第に「あ……もしかして」と何かを思い出したようで……。「僕からメッセージを送ってもいいかな?」と言われました。

 

この時点で私は何がなんだかサッパリ。ひとまず、夫にスマホを渡すと、「きみもやりとりを見ていて」と言われ、私は夫と妹のやりとりを見守ることにしました。

 

「こんにちは。A男です。きみはもしかして……以前、駅でお会いした方ですか? 僕が救護室まで運んだ……」。

 

夫がメッセージを送ると、「え!? A男さん!? どうして、お姉ちゃんのメッセージに!?」と、びっくりした様子。ただ、続けて「やっと連絡くれたんですね♡ はい、以前、駅で助けていただきました♡」と、すぐに自分の世界に入ったようで……。

 

夫は「やっぱり……」と頭を抱えます。事情を聞くと、夫は妹との出会いを教えてくれました。以前、駅で具合が悪そうにしている女性を目にし、夫は声をかけ、駅員さんと一緒に救護室へと運んだのだとか。その女性というのが……妹だったのです。夫は医師であることを明かし、「体調に不安なことがあれば受診してください」と、勤務する病院名を伝えたということでした。

 

その際に、妹から「お礼がしたいから」と連絡先を渡されたそう。一度は断ったものの、あまりにもしつこく渡されるものだから、受け取ってしまったと、夫は教えてくれました。

 

「あのときから私たち、お付き合いが始まっていますもんね♡ 私にひと目惚れされましたもんね?」

 

つまり、交際など当然していないものの、妹の脳内では「付き合っている」ことになっていた……ということだったのです。

 

すべては妹の勘違い

「連絡先は捨てたし、一度も連絡はしていないですよね。そもそもひと目惚れなんてしていないです」

 

「僕はきみのお姉さんと結婚していますし、きみのお姉さんはブスなんかじゃない。きみより妻のほうが圧倒的に美人だと思うけど」

 

キッパリと妹に言い放った夫。すると妹は、「はあああ!? なんなのこの人! 失礼すぎ!」と激怒。「あんたみたいなやぶ医者、こっちから願い下げよ!」とメッセージがきたのち、連絡が途絶えました。

 

略奪グセのある妹の末路

翌日、妹からケロッとした様子で「元彼の連絡先を教えて~! 私、消しちゃったの~」と連絡がきました。医者である私の夫のことはもう無理だと思ったのでしょう。だから元サヤに戻りたいとのことでした。妹からの連絡に、なんだか元彼さんのことが気の毒に感じてしまい……。私は、元彼さんに妹のこと、今回のことを事細かに説明。「あんな女に舐められっぱなしはもったいないから、あんな女はやめて次の出会いを探してください」と伝えました。元彼さんは妹に、「もう連絡してこないでください。僕はもう好きじゃない。僕はあなたの何十倍も素敵な人と恋をしますから」とメッセージを送ったそうです。

 

結局、妹は誰からも見向きもされなくなり、すっかり自信をなくしたそう。この経験で妹の略奪グセにも終止符を打つことができたでしょうか。妹にはしっかり反省してもらって、次の恋愛には真摯に向き合ってほしいです。

 

【取材時期:2024年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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