私は母乳育児を希望していましたが、わけあって母乳・ミルクの「混合栄養」に切り替えることに。母乳をあげられないことに悩んだ時期もありましたが、今ではこの方法を選んでよかったと思っています。今回は、授乳にお悩みのママへ「混合栄養」についての体験をお話しします。
母乳は出るのに吸ってくれない!
出産直後から母乳は問題なく出ていたのですが、なかなか赤ちゃんが吸ってくれませんでした。授乳をしてもすぐ寝てしまうのです。
助産師さんと協力して、何十分と格闘しては最終的にミルクを足す、の繰り返し……。授乳の目安時間もかなりオーバーし、乳首は切れて出血もあり、授乳の時間が来るたびに憂鬱な気分に。誰にも弱音を吐けず、精神的に参っていました。
増えない体重に心が折れてしまいそうに
退院から1週間後。様子を見せてほしいと言われていたので来院したところ、体重は増えるどころか減っていて、かなりショックを受けたことを覚えています。
かなり疲弊している私の様子を見かねた助産師さんが「混合栄養にしてみましょう」と提案。1日のおよそ半分はミルクを足すことに。私は申し訳なさと情けなさで気持ちが沈み、この先の育児が不安でいっぱいになりました。ですが……。
混合栄養に切り替え、うれしい変化が!
混合栄養にしてから、赤ちゃんはおなかが満たされて、よく寝てくれるようにもなりました。私も睡眠がとれて体も休まりました。泣く=おむつ替えか母乳ではなく、抱っこをしたり、遊んであげたりすることで気持ちに余裕が生まれてきました。
夫は、生まれたばかりの赤ちゃんとの接し方がわからずにいたなかで、ミルクで授乳をする機会ができてうれしそうでした。愛おしそうに腕のなかで赤ちゃんにミルクを飲ませている夫の姿は、とても微笑ましかったです。その後の1カ月健診では、体重も順調に増えていることがわかり、心から安堵しました。
ちゃんと母乳をあげられないことに後ろめたさを感じていましたが、大事なのは「どうしたらみんなが笑顔で過ごせるか」だったのでしょう。これからも赤ちゃんと向き合って、笑顔でいられる選択ができたらいいなと思います。
著者:しまのさくら
一女の母で夫と3人暮らし。出産を機に勤めていた会社を退職。現在は育児のかたわら、データ入力の仕事や妊娠・出産・育児に関する記事を執筆している。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。