頭痛がひどいある日、私は夫に夕食を買って済ませるよう頼みました。帰ってきたら家事をしてもらおうと思っていたのですが、夫は飲みに出かけてしまい……。
体調が悪い私に心ない言葉を…
家事はしないと夫は言い張るので、せめてそばにいてほしいと思うのですが……。夫は私のことを気遣ってくれず、悲しい気持ちになってしまいました。
1週間後、私は頭痛で仕事を早退することに。病院に行くため、今日も夕食を作ることができないと夫に連絡すると、ひどい言葉が返ってきます。だらしない、仮病だと言って、私のつらさをまったく理解してくれません。夫は自分が体調を崩したときは大げさに弱るくせに、私のことは心配してくれないのです。
さらに、もし病気なら生命保険の額を上げようなどと、心ないことを言ってきます。そして夫は今日も飲みに出かけるようです。
心配などせず馬鹿にしてくる夫
その日の夜遅く、夫から迎えに来てほしいと連絡がありました。さらに……。
「また頭が痛いのか?」
「毎回大げさなんだよ」
と、心配する言葉などなく馬鹿にしてくる始末。
しかし、それに返信したのは私の母でした。
「娘は入院中です」
「え?」
意味がわからない様子の夫に、母は説明をしました。実は、病院に向かっていた私は同中で倒れてしまい、救急搬送されたのです。それから頭痛の原因を詳しく調べてもらったところ、私の脳に炎症が起きていることがわかりました。
母は、仮病だと決めつけて親身にならなかった夫を責めます。そして、私のことを夫には任せられないので別れてもらうと言い放ちました。
義父母の協力あって、夫を成敗
翌日、夫から返事を催促する連絡が。心配していると言いますが、今さら信じられません。私は手術することになり、しばらく入院すると伝えましたが、夫に来てほしいとも思いませんでした。こんな別れ方は嫌だと言う夫を無視し、私は連絡を断ちました。
2週間後、離婚の準備を進めていた私は、ひさしぶりに夫からの連絡に返事しました。夫はこの2週間、後悔し続けたそう。少しは反省したようなので私は夫に真実を告げました。実は、手術をするというのは嘘だったのです。脳の炎症は本当ですが、手術をするほど重症ではありませんでした。私は夫に反省してもらうため、義父母に相談して嘘をつくことを了承してもらっていたのです。
私をそこまで怒らせていたのかと反省した夫は「もう充分だろ?」と言います。しかし私は、夫の悪行を他にも知っています。なんと夫は、私がつらい思いをしている間、浮気相手と会っていたのです。それには、離婚と慰謝料で償ってもらうしかありません。
1カ月後、離婚は無事に成立。義父母からも絶縁された夫は、勤務態度の悪化によって会社もクビになり、その後どうしているかわかりません。一方、私は体調もすっかり良くなり、夫とも離れられて、快適な日々を過ごしています。
どれだけつらいかは、わかってあげたいと願ってもその人にしかわかりません。自分に寄り添ってくれる人を大切にして、自分自身も相手を思い寄り添える、そんな関係を築きたいものですね。
【取材時期:2024年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。