意外と知らない「小松菜」のメリット
日本の食品メーカー・キユーピー株式会社の管理栄養士 仁田友香(にった ゆか)氏に、小松菜のメリットを教えていただきました!
高い栄養価
小松菜は、「カルシウム」や「鉄分」、「ビタミンC」「カロテン」などを多く含み、栄養価が高い食材です。とくに、「カルシウム」は100gあたり約170mg含まれており、野菜の中でもずば抜けて多いのが特長です。
また、「ビタミンC」や「カロテン」は、疲労回復や免疫力を高める働きがあるため、夏バテ予防も期待できます。
安定した価格
天候不順などの影響で多くの野菜の価格が高騰している中、小松菜は比較的価格が安定しています。栽培期間が短く、様々な環境に適応できるため、天候などの外部環境に左右されにくい食材です。
また今年は、暖冬のおかげで小松菜の生育が良く、生産量が増えているため、低価格で例年通りの美味しさになっているというデータもあります。
「実は生で食べられる」ため調理が簡単
小松菜はアクの成分であるシュウ酸が少ないため、下ゆでせずにそのまま調理して食べることができます。とくに暑いこの時期は、火を使わずに調理できるのが嬉しいポイントです。
実はニーズも高まっている!?
小松菜は、成長が早く、年間を通じて複数回収穫できる生産効率の良い野菜です。
地産地消も多く、保存性にも優れているので、廃棄率も少ない“サステナブル”な野菜で、生産量は年々増加しています。それに伴い、レシピ検索サイトでも年々ニーズが拡大していることが分かります。
管理栄養士おすすめ!小松菜の栄養をたっぷり摂れるリカバリーサラダ3選
そんな優秀な小松菜を使った美味しいレシピ3つを、キユーピー株式会社の管理栄養士 仁田友香(にった ゆか)氏に教えていただきました。
レシピ①小松菜とマッシュルームのシーザーサラダ
小松菜に含まれる非ヘム鉄はたんぱく質(卵)と一緒に摂ることで、吸収率がアップ!
カロリー:99kcal/たんぱく質:2.4g/脂質:8.9g(1人分)
■材料(2人分):調理時間5分
・小松菜...2株(68g)
・マッシュルーム...2個(18g)
・ミニトマト...3個(27g)
・キユーピー シーザーサラダドレッシング...適量
・サラダクラブ ブラックオリーブ(スライス)...1/2袋(12.5g)
・うずらの卵...3個(15g) ※卵でもOK
■作り方
①小松菜は食べやすい長さに切る。 マッシュルームは石づきを取り、厚さ5mmの薄切りにする。 ミニトマトは4等分のくし形切りにする。 うずら卵はゆでて縦半分に切る。
②器に①を盛りつけ、ブラックオリーブを散らし、ドレッシングをかける。
レシピ②小松菜とカリカリベーコンのシーザーサラダ
小松菜とトマトに含まれるビタミンCが、疲労回復をサポート!
カロリー:217kcal/たんぱく質:6.1g/脂質:19.5g(1 人分)
■材料(2人分):調理時間10分
・小松菜...4株(140g)
・トマト...1/2個(83g)
・ベーコン...2枚(40g)
・パルメザンチーズ...大さじ1
・キユーピー シーザーサラダドレッシング...大さじ3
■作り方
①小松菜は長さ3cmに切る。 トマトは1.5cmの角切りにする。
②ベーコンは3cm幅に切り、オーブントースターでこんがり焼く。 器に1と2を盛りつけ、ドレッシングをかけ、パルメザンチーズをふる。
レシピ③小松菜のペイザンヌサラダ
小松菜とじゃがいもに含まれるビタミン C が疲労回復を助けてくれます!
カロリー:228kcal/たんぱく質:8.1g/脂質:22.7g(1 人分)
■材料(2人分):調理時間15分
・じゃがいも...1個(110g)
・小松菜...2株(68g)
・ミニトマト...3個(小18g)
・マッシュルーム...2個(18g)
・ベーコン...2枚(40g)
・サラダ油...適量
・キユーピー ペイザンヌサラダ ドレッシング...適量
・うずらの卵...10個(57g) ※卵でもOK
■作り方
①じゃがいもは洗った後ぬれたまま、乾いたクッキングペーパーで包んで、ラップをふんわりかけ、 レンジ(600W)で約3分加熱し、皮をむいてひと口大に切る。 ベーコンは1cm幅に切る。
②小松菜は食べやすい長さに切る。
③ミニトマトは4等分のくし形切りにする。マッシュルームは石づきを取り、薄切りにする。 うずら卵はゆでて半分に切る。
④フライパンに油をひいて熱し、①の両面をこんがりと焼く。
⑤器に②を敷き、③と④を盛りつけ、ドレッシングをかける。
おいしいサラダで小松菜を摂取しよう!
小松菜はお浸しにして食べることが多い食材ですが、サラダにしてアレンジできると食べ方の幅が広がりますね。ぜひ紹介したレシピを試して、お気に入りの小松菜サラダを見つけてみてください。