前々から私に対する言動にトゲのあった義姉。自分の容姿に自信があるようで、地味な私のことを見下してきたのです……。
上から目線の義姉
義両親たちから、私たちが結婚式を挙げる代わりにウェディングフォトを撮る、ということを聞いたらしい義姉。
「はっきり言っちゃうんだけど……ウェディングフォトはやめといた方がいいんじゃない？」「かわいくない子がそういうの撮っても、無駄っていうか……」と言ってきました。
「いくら良いカメラマンを用意して、着飾って、素敵なロケーションで撮ってもさぁ、撮られる方がブスだと全部台無しでしょ？」
たしかに、私は容姿には自信がありません。だけど、ここまで言われる筋合いもありません。
ぐっと唇を噛んで拳を握りしめた私に、義姉は「どうしてもやりたいって言うんだったら、せめて見た目を磨いてからだよね！」「なんだったら私が垢抜ける方法とか教えてあげるからさ、いつでも頼っていいからね！」と上から目線で続けました。
人の振り見て我が振り直せ
夫も義両親も、私に対する義姉の言動には思うところがあったようで、その都度注意してくれます。しかし、当の本人はどこ吹く風。一切耳を貸さないのです。
そこで、義実家に行くのは義姉がいないときだけにすることに。しかし、義姉は「私も会いたかった」などと文句を言ってくるので、みんなで頭を抱えていました。
「私だって、自分が美人じゃないことくらいわかってるもん……」と私がポツリとこぼすと、夫は「そんなことないよ！？綺麗だよ！？俺はウェディングフォトの撮影、めちゃくちゃ楽しみにしてるんだからね！？」と大慌て。あまりの慌てっぷりに思わず私は吹き出してしまいました。
「姉ちゃんの言うことは本当に気にしなくていいから」「あいつ、人の外見にとやかく言える体型じゃないし……」と夫が言ったので、私もつい「そうだよね！？申し訳ないけど、私よりずっと太ってるよね！？」「あまりにも自信満々すぎてずっと指摘できなかったんだけど、私の目がおかしいわけじゃないよね！？」と言ってしまいました。
すると、「俺の姉ちゃんはついに100kg超えだ！」「俺たちが避けてる間にさらに太って、両親から『姉ちゃんがついに大台に乗った』って連絡が来たよ……」と夫。
たしかに、義姉の顔立ちは大変かわいらしいのです。夫によると、昔からぽっちゃりが好みという人たちにちやほやされてきたようで、自信満々になったのだそう。今も義姉のSNSには一定数のファンたちがフォロワーになっているのだそう。
「太り過ぎは健康面で心配だから、俺からも両親からも何度も注意してるのに、全然聞く耳を持たないんだよ……」とため息をつく夫。私は「それなら私から伝えてみるのはどうかな？」と提案してみました。
すると、夫は「もちろんだよ！」「両親も娘の100kg超にビビッてるし、食費も健康診断の結果もヤバくてどうにかしたいらしいし」「姉ちゃんの目が覚めるように、ビシッと言ってくれ！」と快諾どころかお願いをしてきたのでした。
ズバッと反論した結果…
私たちは日程を調整して、義姉がいる時間帯に義実家を訪れました。義両親、義姉を交えて和気あいあいと話していましたが、話題は私たちのウェディングフォトへ。
「私のファンにプロのカメラマンとかいるからさ、よかったら紹介するよ？」「でも、私の義妹ってバレる前にその顔をなんとかしてくれない？」と義姉。
「私がそんなブス顔だったら生きていけないわｗ」
「さっさと整形しなよ、人生損してるわよｗ」
「お義姉さんはデブですよねｗ」
「は…？」
「私もお義姉さんと同じくズバッと言っちゃう癖があるだけなんです～」と前置きしてから、「人に整形どうこう言うより、お義姉さんは健康管理した方がいいですよ？」「ご自分の適性体重ってご存知ですか？」と義姉に口を挟む隙を与えず、まくしたてた私。
「あ、あんたには関係ないでしょ！」と真っ赤になった義姉。でも私だって今までの鬱憤が溜まっているのです。
「人の見た目について散々口出ししておいて、よくそんなこと言えますね」「義理の姉妹とはいえ、ほぼ他人の私の外見をとやかく言うなんて……どれだか悲しかったかわかりますか？」
何か言い返そうと口をパクパクさせている義姉。「私だって好きでこんなこと言ってるんじゃないんですよ？」「でも、いつもいつもバカにされるのはもううんざり」「少しは私の気持ちがわかりましたか？」と言うと、義姉は大人しくなってうなだれました。
その後――。
SNSで「私って太ってるかな？」と投稿した義姉。
『太ってるのが君の魅力だよ。でも健康には気をつけて』
ファンからの正直なコメントに義姉は発狂寸前。ようやくダイエットする決意を固めたようです。
ちょっと言い過ぎたかな、とも思いましたが、義姉の健康を気にしていた義両親や夫からはとても感謝されました。義姉も努力しているようなので、私もウェディングフォトに向けてダイエットと美容を頑張ろうと思います。
【取材時期：2024年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
