何を言っても「イヤ!」と言われるイヤイヤ期。私の娘も、2歳ころにイヤイヤ期に突入しました。娘の「イヤ!」に振り回され、イライラしてしまっていた毎日。その言葉に意味を見出すと、子どもが発しているメッセージをキャッチできるのかもしれません。イヤイヤ期がちょっと楽しくなった、私の体験談です。
「イヤ!」しか言わなくなった娘
わが家の第一子として生まれて以来、そんなに手がかかることもなく順調に育ってくれていた娘。2歳になったころ、イヤイヤ期に突入しました。「お風呂入るよ」と言っても、「ごはんにしよう」と言っても「イヤ!」と返すように……。
ウワサには聞いていたイヤイヤ期だけど、娘は手のかからないほうだし大丈夫だろうと思っていただけに、イヤイヤ言い出した当初は途方に暮れました。毎日何を言っても拒否しかされないことに、ついイライラしていた私。ごはんもお風呂も寝る時間も思う通りに進行できないことに腹が立ち、娘につい強く当たってしまうこともありました。イヤイヤ期の娘にきつく叱っても、状況は悪化するばかり。どうしたものかと、毎日イライラと葛藤する日々が続きました。
「イヤ!」に隠された意図をひもといてみる
まだ言葉のコントロールがうまくいかないころに迎える、イヤイヤ期。娘が1日に何回も発する「イヤ!」を文字通りとれば腹も立つけれど、その言葉に隠された意図を探ってみると、娘なりにメッセージを発していることを発見しました。
たとえば「お風呂入るよ」のときの「イヤ!」は、「もっと遊びたい」というメッセージだったり、「もう寝る時間だよ」のときの「イヤ!」は、「ママのタイミングでなく自分のタイミングで行動したい」という意思表示だったり。「イヤ!」という言葉を通して、「自分の意思で行動を起こしたい」という強い意思表示をするようになった娘。最初は戸惑ったけれど、「イヤ!」は意思表示だと思うことで成長を感じられるようになりました。
「イヤ!」を受け入れられるようになった
「イヤ!」という言葉を介して、娘が自己主張をしてくれることに成長を感じて以来、その言葉にそんなに腹が立たなくなった私。文字通りに受け取るのではなく、今の「イヤ!」にはどんな意思が隠されているのかな?と推理するような感覚でいると、娘に対する言葉のかけ方やタイミングも工夫できるようになりました。
思っていた通りに予定が進まなくても、好きなだけ言わせて娘の心が満たされるのならそれでよし、と思い直すことに。少しずつ言葉が発達していき、「イヤ!」以外の言葉で意思表示をしてくれる日を楽しみにできるようになりました。
生まれたときは泣くことでしか意思表示ができなかった娘が、言葉を発してコミュニケーションを取ろうとしていることに、感動すら覚えたイヤイヤ期。パパやママにとってはストレスに感じることもあるかもしれませんが、裏を返せば成長の証。お子さんと一緒に乗り越えていきましょう。
著者:金谷ともみ
第2子妊娠中、5歳の娘の母。働きながら結婚、出産、産休育休を経て復帰、マイホーム購入などを経験。よりフレキシブルな働き方を求めて、ライターに転向。