“明日の朝やろう”で大変なことに
出産予定日の前日、夫は仕事終わりにそのまま鹿児島まできてくれ、到着したのは深夜1時。それを待っていたかのように破水し、夫と病院まで行くことになりました。実家は田舎にあり、病院までは片道約1時間。走り出して15分ほどたったところで、急に車が止まってしまいました。
何事かと私がびっくりしていると、夫が隣で頭を抱えており……。実は福岡でガソリンがなくなりかけていたのに、鹿児島のほうが1L10円くらい安いはずとケチり、ガソリンを入れなかったそう。実家まではもつだろうから、翌朝にガソリンスタンドへ行けばいいと思っていたというのです。
そんなことを言ってもお産は進むので、私は冷静に救急車を呼びました。なんとか間に合って無事出産。夫はJAFを待ち、ギリギリでしたが出産に立ち会うことができました。
節約思考はいいのですが、普段からお金に少し細かい夫。私がこのエピソードを話すとバツが悪そうにしますが、子煩悩なやさしいお父さんになっています。そして、ガソリンは気づいたときにすぐ入れるよう心がけているようです。
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急な車の故障やガス欠で産院へ行けないことを考慮し、事前に出産予定日や病院を登録しておく陣痛タクシーの利用もおすすめです。また、お産の進みがゆっくりな場合はほかの家族の車で産院へ向かうこともあるかもしれません。家族間で産院の住所や電話番号、家からのルートを共有しておきましょう。
著者:田中かおり/30代 女性・保育士。3児のママ。夫が単身赴任のためワンオペ奮闘中。
イラスト:しおん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)