「うちの子も送迎して!当然OKでしょう?」
ある日、保育園のお迎えのときにAさんに話しかけられました。会えばあいさつをする程度の関係だったので、呼び止められたことに私は驚きます。一体何の用事だろうと不思議に思っていると、「買い物をしていたらあなたを見かけたことがあるんだけど、○○周辺に住んでるんですか〜?」と聞かれました。私が何気なく「そうですよ。○○周辺です」と答えると、Aさんの語気が急に強くなります。「私は雨の日でも苦労して自転車で送迎しているの見ていますよね? 家が近いなら私の子どもも一緒に車で送迎してください!」「周りと協力して子育てするのが普通でしょ!」と言ってきたのです。Aさんは笑顔ですが、その圧力に私はタジタジ。たしかに雨の日の自転車送迎は危険ですし、近所に暮らしているのなら助け合いをしていきたいという気持ちはあります。しかし、「普通」「当たり前」と押しつけてくるAさんの態度にモヤッとしてしまいました。
強くは言い返せないので、「チャイルドシートが足りないので難しいです」と伝えて断ることに。これで引き下がってくれるかと思いきやAさんは「大丈夫大丈夫! ちょっとくらいバレないから」と明るく返してきました。さすがに子どもの安全を軽視する人のお願いは聞けない! と感じた私は、「ちょっとくらいではないです。さすがに送迎は無理です」とキッパリお断りしたのでした。するとAさんはムスッとして去っていきました。
自分の大変さばかりに気にして、子どもをチャイルドシートなしで車に乗せるということの危険性を考えていないAさん。ママ友との付き合いより、子どものことを考えられるママでいようと反面教師にした出来事です。
著者:桂ゆかり/30代・ライター。働く乗り物が大好きな4歳の男の子と、ティッシュをひらひらさせて遊ぶのが大好きな2歳の女の子を育てるママ。夫は夜勤のため、月〜土曜日までワンオペの日々を過ごしている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)