職場復帰後、寝不足の中で出席した会議
その日は上司の予定が急に替わり、代打で私が職場の定例会議に出席することになりました。上司からは「月1回の各部門の報告会だから、資料を見て話を聞くだけで大丈夫」と言われたのですが、不安な私は恐る恐る出席することに。
最初はかなり緊張したのですが、だんだんその場に慣れてきました。しかし、緊張が解けてくると今度は困ったことが……。
やってくる睡魔に抗えず…
会議が終盤にさしかかってくると、連日の夜中の授乳による寝不足で、じっと座っていることで眠気に襲われてしまい……やがて睡魔に抗えなくなってきたのです。そのとき、ふと呼ばれたような気がして「何か言わないといけない」と思った次の瞬間、口から出ていたのは「もう! お母さん言ったでしょ!」でした。
自分の声にハッ!と目が覚めて周囲を見回すと、目が合ったのは、あぜんとした様子の社長。さっきまでいなかったはずの社長がなぜここに!? そして次の瞬間、「お母さんが言ってるなら仕方ないね。終わりにしようか」という社長の言葉と、ドッと笑い出す他の社員たち。何がどうなってるのか、わからないまま会議が終了となりました。
あとで他の方に話を聞くと、会議の途中から社長が出席し、終了間際になって、企画されていたお客様参加のゴルフ大会の賞品について社長と現場の意見がうまくかみ合わず、平行線の議論になっていたとのこと。
だんだんと議論がヒートアップしてきたところに、私の寝ぼけた発言が飛び出したとのことでした。社長がユーモアのある方でよかったなと、冷や汗が止まりませんでした。
上司には居眠りを注意されましたが、仕事と育児の両立で無理しないようにと心配もしてくれてありがたかったです。会議に参加した人たちからは「あの発言で会議が終わったからありがとう」と感謝をされたのですが、その後しばらく「お母さんが言うならしょうがないね」と言うフレーズが社内で流行ってしまい、恥ずかしさを引きずることとなりました。
著者:秋本かなこ/30代女性。2019年生まれと2021年生まれの兄弟を育児中ママ。元気な兄弟とパワフルな毎日を過ごしている。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)