ヒソヒソ話が胸に突き刺さる
3歳と1歳の娘を連れて、家族でドライブに行ったときの話です。帰り道は大渋滞! 普段18時から19時に夕飯を食べているのですが、道中に飲食店もなく、やっとファミレスを見つけたときはすでに20時を過ぎていました。
普段よりも遅い夕食に、娘たちはおなかがペコペコ! 結局、食事が運ばれてきたのは21時近くでしたが、幸い車の中で寝ていたので機嫌もよく、お店にいたロボットの配膳マシンやお子様セットのおまけのガチャガチャで、テンションが上がっていました。
そんな中、通路を挟んで向かいの席から感じる嫌な視線……。60代から70代ほどの女性2人がこちらを見て「小さい子どもが、こんな夜遅くにごはんを食べているなんて……」とボソッと言うのが聞こえてきました。
ほかにも親子連れは何組かいたので、私たちのことを言ったわけではないかもしれません。それでも明らかにこちらを見て話をしていたので、いい気はしませんでした。
たとえ少し遅い時間でも、みんな何かしらの理由があるのだと思います。向かいに座っていた女性客は「もう少し早い時間に食事を……」と娘のためを思って言ってくれたのかもしれませんし、悪気はないのかもしれませんが、当事者の耳に入るようなところでそういう話は避けてほしいなと思いました。
著者:堀川京香/2020年生まれ、2022年生まれの女の子を育児中の2歳差姉妹ママ。生理不順を機に前職を退職。自身の経験を元に妊活・出産・育児について執筆中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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ファミレスで出会ったわずかな時間で人を判断し悪く言うのは、相手を傷つけてしまうかもしれません。家庭によってさまざまな事情があるということを忘れず、発言には気を付けたいですね。
大人のように静かに待つことができない子ども……。食事をしにファミレスに連れていくと、注意を受けることもあるでしょう。知らない人から声をかけられるとつい身構えてしまいますが……。
「この子、おいくつ?」強めの口調で声をかけられ…!?
娘が2歳になったばかりのころ、近所のファミレスに行きました。
娘は初めてのファミレスが嬉しかったのかニコニコしながらも、なんだかそわそわ。しかし、待ちきれなかったのかテンションが上がってしまったのか、娘は突然店内を走り回り始めました。
周囲の視線を感じた私は、焦って娘を追いかけなんとか捕まえましたが、娘は席に戻るのを嫌がり床に転がり泣きわめきます。周囲の視線が痛く「もうすぐアイス来るからね~」などと声をかけながら、どうにかなだめようと必死でした。
すると、60代くらいの見知らぬ女性が近づいてきて、少し強めの口調で話しかけてきました。
「この子、おいくつ?」と女性。「2歳なのに静かにできないのか」「こんなに小さい子をファミレスに連れてくるな」などと怒られるかも……とドキドキしつつも、私は声を絞り出し「2歳です」と答えました。
すると女性は目尻を下げ「5歳くらいには落ち着きますよ! 今が大変な時期よね。うちの娘も、孫もそうだったからわかるわぁ。うるさいなんて思わないから安心してね」と言ってくださったのです。
そのすぐ後に娘のアイスが運ばれてきました。娘は泣いておなかが空いたのか、その後は静かに過ごしてくれたので、ほっと胸をなでおろしました。
ファミレスに連れていくのは早かったのかも……とヒヤヒヤしましたが、まさかこんなにあたたかい言葉をもらえるとは思ってもみませんでした。たしかに今は毎日大変ですが、あのときの言葉を信じて頑張ろうと思います。
著者:山本みなみ/0歳と2歳の天真爛漫な娘とわんぱくな息子を育てながら福祉職に従事するワーママ。趣味はYouTubeを見ること。晩酌が大好きで週1は旦那と飲んでいます。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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ファミレスで騒いでしまうと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりますね。どうにもならずママのほうが泣きたくなることもあるでしょう。
もちろんお叱りを受けてしまうこともありますが、今回のようにあたたかい目で見守ってくれる人もいると思うと、少し救われますね。いつか自分が逆の立場に立ったとき、同じように声をかけてあげたいと感じました。
次の体験談は、ママ友とファミレスに行ったときの出来事でーー。
子どもの食事、注文しないの!?
妊娠8カ月のとき、ママの先輩でもある高校時代の友人と久々にランチに出かけました。ランチの場所は、友人が指定した割烹料理屋さん。少しフォーマルなお店なので、てっきり子どもは連れてこないのだろうと勝手に思い込んでいました。
しかし当日、友人は2歳の女の子と3歳の男の子を一緒に連れてきました。正直びっくりしたものの、席は個室で子ども用のメニューもあったのでひと安心。
ところが、友人は子どもの分の料理はオーダーせず「この子たちは家でごはん食べてきてるから〜」と笑顔。子育て未経験の私は「なるほど〜。事前に食べさせてくるって手もあるのか」と疑問を抱くことはありませんでした。
やがて私たちの料理が運ばれてくると、子どもたちは私が頼んだ煮込みハンバーグに釘付け。もの欲しそうに口を開け「あーんして!」「あーん!」と私に猛アピール。
私が困惑していると、「かわいそうだからあげてよ!」と友人は当たり前のように言っていました。そんな友人の態度にモヤッとしましたが、子どもたちに「だめ!」と言えるわけもなく、仕方なく分けてあげることに……。
子どもたちが「おいし~」と喜んでくれたのはよかったものの、友人は「よかったね」とほほえむだけで、私に対するお礼の言葉は一切ありません。
楽しみにしていたデザートのケーキプレートも、子どもたちは「食べたい食べたい!」と大騒ぎ! それを見た友人は「うるさいからあげてくれない?」と当たり前のように言ってきました。結局、私のデザートはすべて子どもたちのおなかの中に……。
私ががっかりした顔をしていると、友人は「〇〇ちゃんももうすぐママになるんだからさ、子ども優先の行動を心がけないとね」と得意げに説教までされました。私は腹八分も満たされないまま、店を出ることになったのでした。
子どもの料理まで頼んでしまうとお会計が高くなってしまうのが嫌だったのかなと思い、なんとか消化した私。しかし図々しいお願いはハッキリ断らないと自分が損することもあると痛感しました。今後同じことがあったら、遠慮し過ぎないようにしようと決めています。
著者:松永かおる/40代・自営業。小学生2年生の長男と2歳の次男を育てる4人家族。野菜ぎらいの夫と子どもたちのごはん作りに日々奮闘中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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子育てをしていると、子どもに食べ物を譲るシーンは度々あるでしょう。しかし、それを他人に強いるのはちょっと違うように思えてしまいます。
子どもの分もオーダーしやすい店に行く、欲しがるのであれば追加でオーダーするなど、子連れで食事に行くときは、子どもも同席する人も、気分よく過ごせるようにしたいですね。
子連れで外食をするとさまざまな経験をするようです。ときに嫌な思いをすることもありますが、家事や育児を頑張るママにとって、外での食事は息抜きになるはず……。うまく折り合いをつけて、周りの人や一緒に食事をする人と良い時間を過ごせると良いですね。