夫の両親は夫が小さいころに亡くなっていて、夫は祖父母に育てられました。数年前に祖父が他界し、体が弱ってきた大姑と同居することになったのです。
仕事を辞めて大姑の介護をすることに
大姑の介護が必要になったため私は仕事を退職し、介護に専念する決断をしました。大姑はいつもやさしく、私も彼女を本当の祖母のように思っていました。
介護は決してラクな仕事ではありませんが、大姑との時間はとても穏やかでとても充実していました。ただ夫は、介護に一切関心がありませんでした。
変わりゆく夫の態度
私が手伝いをお願いしても、「介護するために仕事を辞めたんだろ? 俺も介護するなら仕事を辞めるけど、それでいいの?」と夫。このころ彼は毎晩飲んで遅くに帰ってきますし、休日も一人で外出することが増えました。
家にいるときも、ずっとスマートフォンを眺めています。その様子から、私は夫が何かを隠しているのではないかと疑い始めました。
真実を突き止める
私と大姑は、探偵に夫の行動を調査してもらうことにしました。結果、すぐに夫の浮気が明らかになりました。
家に帰った夫に証拠を突き付けると、驚くこともなく「え、バレた? 介護するって言って仕事を辞めてから、お前は女らしさがなくなっただろ? 俺たち離婚しようぜ」と言い放ちました。
予想外の展開
夫の浮気相手は会社の後輩で20代の女性。話し合いのため、自宅に女を呼びました。夫は彼女の家で新生活を始めるから、離婚と引き換えに家を私に譲ると言いました。
そのとき大姑が「じゃ、私もついて行こうかね」と……! 驚く夫に、「私はあんたのばあちゃんだ。離婚するなら私の面倒をみるのはあんただろ!」と大姑が詰め寄ったのです。
新たな人生の始まり
大姑の介護が必要だと知った夫の浮気相手は、「そんなの聞いてないわよ!」と激怒し、家を出て行きました。夫は慌てて離婚を撤回しようと謝罪してきましたが、私の決意は変わりませんでした。女と夫は、その後すぐに別れたそう。私たちは離婚し、私は慰謝料を受け取りました。
大姑は祖父の遺産を使い、高級老人ホームで新しい生活を送っています。私は仕事に復帰し、頻繁に大姑のもとを訪れています。私たちはこれからも仲良く過ごしながら、私の新しい人生を楽しむつもりです。
【取材時期:2024年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。