手の痛みは突然やってきた
2024年5月半ばのことです。いつもの通り通勤のため車に乗り込み、ハンドルを握ると手のひらが痛いことに気が付きました。強く握ると反射的に思わずハンドルを離してしまうほどです。朝家事をしているときに、手をぶつけたのかな? ととっさに考えました。
とはいえ、痛みを感じるのが最初は車のハンドルを握ったときだけだったので、そう深く考えずに湿布を貼るだけの対処をしていたのですが、できるだけ安静にするようにしていても痛みは治まるどころかひどくなっていったのです。
痛さを詳しく分析してみると、手のひらといっても中央部分ではなく指の付け根辺りが痛いのです。手を使っていると指の辺りまで痛くなってきて動かしにくくなります。これってもしかしてばね指なのかな? 会社の中に何人かばね指で手術をしている同僚がいて、ばね指について聞いたことがあった私。同僚にすぐにどんな症状なのか聞いてみました。
すると同僚から「手を見せてごらん」と言われ、見せてみると「ここ、すごい腫れてるじゃない? 絶対ばね指だよ。早く病院行ったほうがいいよ」と言われたのです。たしかに人差し指と中指の付け根がポッコリと盛り上がっていて押されると痛い……。
自宅に帰り、ばね指をネットで詳しく調べてみると、腱しょう炎がきっかけで発症する症状とのこと。痛みや腫れ、患部の熱っぽさに加え、進行すると指を曲げて伸ばそうとしたとき、カクっとした引っ掛かりを感じたり、朝方強い痛みを感じたりするようになるそうです。
当時の私はまだそのような症状は出ておらず、また仕事もプライベートも予定が詰まっていたので、安静にしながらさらに様子を見ることにしました。
思いの外、進行が早く我慢できず病院へ
仕事中は湿布や冷却シートを貼ったり手袋をはめたりして、寝るときも湿布を貼って様子を見ていました。しかし思いの外、手を酷使しているようで、家では食事作りに洗い物、洗濯に掃除、会社ではパソコンや手書きでの台帳記入など、手を使わない時間がないくらいで、安静にできている気がしません。
また、会社で受ける試験の実施日が近かったため、家に帰ってからも勉強のためにペンを握ります。この文字を書くという作業は自分が思うより手に負担をかけているようで、勉強した後に手の全体にだるくこわばるような症状が出てくるようになりました。試験が終わったら病院へ行こうと思っていましたが、どうも我慢できそうにありません。そして最初の痛みを感じてから2週間ほど経過したころ、病院へ行くことにしたのです。
私にはかかりつけの病院が2つあります。家から近いそこそこ大きい病院と、家から車で15分ほどの大きな大学病院です。今回は午後から診察を受けることにしたので待ち時間が比較的少ないことと、重篤な病気ではないだろうと判断したことから、家の近くの病院の整形外科へかかることにしました。
診察結果とあっという間の再発
病院ではかなり年配の先生が慣れた様子で手を触診し、あっという間にばね指だと確定。X線検査などはしないのかなと思っているうちに、注射器が準備され「痛いけど、打てば早いと明日くらいからラクになりますよ」と説明され、手のひらをかなりの力で抑えてきます。
痛くて動いちゃう人がいるからだそうですが、痛みには比較的強い私。注射の様子を見ていると、そーっと針を刺してくれるかと思いきや、直角にプスっと針を刺したので、痛いと思うどころか思わず笑ってしまいました。ただ、液が入ってくるとだんだん手がしびれてきたので先生に尋ねると、「半日もすればしびれは取れるはず」とのこと。2週間たっても痛みが治まらない場合は再度来てくださいと言われ、病院をあとにしました。
先生の言う通り数時間後にはしびれもなくなり、痛みはうそのようになくなっていました。こんなにラクになるなら早く病院へ行けばよかったと思いました。翌日会社へ行って、みんなに「注射を打ってもらったら良くなった」と報告しました。
しかし、いつも通りの生活を送っていたら3日後に車のハンドルを握る際に症状が再発したのです。あまりに痛みがひどい場合は手術という選択もあるとも先生は言っていたのですが、できればそれは避けたいので自力で治す方法をネットで検索してみました。
エクオールとの出合い
ネットで自力で治す方法を検索してみると、ばね指やドケルバン症候群(手の親指を動かす腱などの腫れや炎症)など更年期の女性がかかりやすいとされる手の病気の多さに驚きました。
中には有名人でかかっている人もいて、その人が飲んで改善を感じたというのが「エクオール」というサプリでした。私は仕事で医薬品を扱っているのでエクオールを求めて来られるお客さまの対応をしたことがあるのですが、なかなかのお値段です。
とはいえ、手の病気の多くが更年期以降の女性に多いといわれることを考えると、女性ホルモンに関連しているのかな? だとしたらそれを補うサプリも良いかも? と思い、飲んでみることにしました。それに加え、ネットで調べた指の体操もおこない、痛みが強いときは湿布を貼って寝るようにしました。指の体操はグーパー運動と呼ばれるもので、指を思い切り開く(パー)、握る(グー)を繰り返す体操です。
サプリと指の体操を始めて約1カ月半が経過しましたが、なんとハンドルを握ったときの痛みがなくなったのです。もちろん手を酷使したりすると痛みが出ることはありますが、日中も痛みで仕事に影響していたころを思うと、うそのような回復具合です。
まとめ
以上がここ3カ月ほどで起きたばね指の経過です。今でも違和感や痛みが消えたわけではありません。手を使い過ぎるからとか、年齢のせいだからと諦めず、病院へ行ったり自分なりに対処してみてよかったと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:伊東 さら/50代女性。22歳で出産後、27歳で離婚。以降ひとりで仕事と子育てを両立してきた。ようやく子どもも就職し、安心した矢先に大病を患い現在経過観察中の身。忙しい仕事や家事、親の介護など日々のストレス発散は、大好きなお酒とKPOP。そんな趣味を、いつまでも楽しめるよう健康管理に努めている。
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)
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