素敵だと思っていたママ友の本性
10歳の息子が幼稚園に通っていたころから、仲良くしているママ友・Aさん。私はAさんのことを明るくて美人、さらにはおしゃれでとっても素敵だと思っていて、いつも一緒にランチをしたりショッピングに行ったりすることを楽しみにしていたのです。
ある日、私とAさん、もうひとりのママ友Bさんと3人でランチへ行くことに。3人とも10歳の子どもがいることもあり、育児の話で盛り上がっていました。そのうちAさんが「うちの子ってさ、私と違って勉強もスポーツもなんでもできちゃうんだよね」と言い出します。たしかにAさんの娘は優等生タイプ。私とBさんは「すごいよね、うらやましい~」と素直に同意します。ところがAさんは続けて「〇〇ちゃん(Bさんの娘)は、ちょっと太ってるから運動できないでしょ。ダイエットしたほうがいいよ」と笑いながら言ってきたのです! Aさんからの思いがけない言葉に、私たちは「え?」と凍りつきました。Bさんの娘のことをAさんが平然と悪く言っている……! 私もBさんも返す言葉もなく、ひとまず笑ってその話を受け流しました。Bさんによると「Aさん、女の子ママに最近厳しくてさ……。別のママさんにも、今の時代は女の子も賢くないといけないとか、太ってるのはいけないとかいろいろと言ってるみたいなの……」とのこと。
何年も仲良くしていたはずなのに知らなかったAさんの一面に、衝撃を受けました。これからどうやって付き合っていこうと思っていた矢先、Bさんから最新情報が。その日も同じようにAさんはBさんの娘について厳しいことを言っていたそう。Bさんの娘は一緒にいなかったようで、Bさんは聞き流そうとしていたところ、Aさんの娘が「ママ、いい加減にしなよ。平気でひどいことを言うママが一番恥ずかしい」と真顔で言ったそうです。Aさんはわが子に予想外のことを言われ、赤面……。「ごめんなさい」と謝って、その後は悪く言うことはなくなったといいます。
この出来事で改心して、私の知っている素敵なAさんになってくれたらいいなと思っています。どんな人にも二面性はあるものだと実感しました。今度同じことが起きたときは、勇気を出して注意をしてみようと思った出来事です。
著者:佐野千佳/30代・ライター。8歳の息子と4歳の娘を育てながら、週5回パートに出るワーママ。自分のしたいことも楽しむアクティブ系女子。真面目でやさしく研究熱心な息子と、ポジティブで明るくひょうきんな娘に癒やされる日々を送っている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)