友だちの家にお泊まり
小学校6年生のとき、私は仲良しの友だちの家に泊まりに行きました。友だちは1つ年下の小学校5年生。近所に住んでいて、習いごとも一緒だったので自然と遊ぶようになりました。
いつものように公園で遊んだり、家でゲームをしたり、なんてことない時間を過ごしているうちに寝る時間に。友だちと「おやすみ」と言葉を交わし、私たちは眠りにつきました。
そして……朝方トイレにと起きた私は、自分の服と布団が汚れているのを目にしてしまったのです。
布団を汚してしまった! どうしよう!
このとき目にしたのは赤茶色の汚れだったので、私は最初「便を漏らしてしまった」と勘違いしパニックに。恥ずかしくてこんなこと友だちにも、友だちのお母さんにも言えない……と思っていました。
しかし、隠し通せるはずはなく……。友だちのお母さんが部屋に入ってきた際、私は相当不安な表情をしていたのでしょう。「大丈夫?」と声をかけてくれました。
申し訳なさと恥ずかしさで涙が溢れてしまった私。「汚してごめんなさい」と謝ると、友だちのお母さんは布団についた汚れを確認してくれたうえで……「あら! おめでとう!」と言うのです。
なぜおめでとうなのか、このときの私の頭の中はハテナでいっぱいでした。
これが初潮だったのか!
すると、友だちのお母さんが、「これは生理と言ってね……」と、私の体は赤ちゃんを産むための準備ができたこと、これからだいたい毎月の間隔で生理がくることを丁寧に教えてくれました。私はうれしいような恥ずかしいような気持ちになりましたが、そのときは「怒られなくてよかった」とホッとしていました。
友だちのお母さんから、私の家へ連絡がいったのでしょう。その日、私が自宅へ帰ると、夜ごはんに赤飯が準備されていました。諸説ありますが、赤飯には「邪気を払う」「赤ちゃんを産むために栄養をとる」などの意味があるそうです。
下着と布団を汚してしまったあの瞬間は頭が真っ白になりましたが、友だちのお母さんが丁寧に教えてくれたおかげで、生理についてもっと知ろう!と思えるようになりました。自分に子どもができたときには、私と同じ気持ちにならないよう、生理についてしっかり教えたいと思います。
著者:やまだ べこ/30代女性・夫と2024年生まれの娘と3人暮らし。幼稚園・保育園・障がい児施設での勤務経験あり。自身の子育ての経験を活かしながら、生理に関する記事や筋トレ・美容・ダイエットジャンル記事も執筆。
作画:ののぱ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)
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