ほんの一瞬であんな事に…
私は夫と会話をしながら、娘から数歩離れた場所で違う商品を探していました。ほんの一瞬でしたが目を離してしまい、振り返ると娘がいなくなってしまっていたのです。
夫は、見てくると言ってお菓子売場の付近を探しに行ったのですが、すぐに「居なかったぞ!」と青ざめて帰ってきました。私たちは手分けをして探しましたが、広いスーパーなのでなかなか見つからず……。サービスカウンターに迷子の報告に行こうとしたら、見知らぬおじいさんに話しかけられている娘を発見!
どうやら、そのおじいさんがひとりでいた娘を心配して声をかけてくれていたようです。娘に呼びかけると、目に涙を溜めて、必死に泣くのを我慢した顔で夫に駆け寄ってしがみついてきました。「ごめんな、怖かったな」と言う夫の言葉に、首を横に振り、ギュッと抱きつく娘の姿を見て、目を離したことをとても後悔しました。
その後は、娘は夫に抱っこされたまま一通り買い物をして、お目当てのオマケ付きお菓子を選びに、お菓子売場に戻りました。娘は、いつものようにお目当てのお菓子の前に座り込みましたが、このときは右手でしっかり夫の足をつかんでいました。その姿を見て「本当に怖かったんだなぁ、ごめんね」と改めて思い、深く反省しました。声をかけてくれたのが親切なおじいさんだから良かったですが、そんな人ばかりではない物騒なニュースもよく見かけるので、それからは、どんなに小さなお店でも、夫婦のどちらかが必ず娘に付いて目を離さないようにしています。
著者:伊賀 豆実/50代・女性・専業主婦。娘1人と夫、仲良し3人家族の母。
イラスト:きょこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)