こんにちは、助産院ばぶばぶのHISAKOです。長期授乳中ママの典型は「夜の寝かしつけ=おっぱい」「夜中の覚醒・グズリ=おっぱい」ですが、 断乳後、添い乳をしないで寝かせる方法は抱っこするしかないですか? という質問をいただきます。今日はこの質問にお答えしたいと思います。
抱っこでしか寝ないとママが大変
おっぱいに頼らない代わりに、今度は抱っこをしてもらわないと眠れない子になってしまったら、結局、ママがしんどいと思います!
添い乳が楽か? それとも、抱っこが楽か? 両者を天秤にかけてよく考えてみてください。この場合の『抱っこ』は、座って抱っこじゃないですよ。当然、立ち上がって揺らすという無理難題です。
抱っこせずに眠れる子にしよう
おっぱいは卒業しました。でも、このような修行のような抱っこを夜な夜な続けなければいけないとなると、断乳した意味って何? 余計にたいへん! ということになりかねないのです。ですから、断乳するなら、子どもが泣いても喚いても負けたらダメです! 抱っこしちゃったら負けだと思います。
自力で眠ろうとがんばる子どもを見守る
おっぱいという心の拠りどころを失って、必死で自力で眠ろうとがんばっている子どもの健気さを見守り、心で応援しましょう。
でも手は貸さないでください。抱っこはしないで、子どもが上からよじ登ってきても、手を引っ張られて「起きて!」と主張されても、ママは頑として横で添い寝。自分という見えない敵と戦うわが子を、ただ根気強く見守りましょう。
断乳は親子の一大イベント
断乳は、親子の一大イベントです。やるからにはそれなりの格闘は覚悟の上です。だったら、大変ついでに、抱っこに頼らなくても自力で眠るクセをここで習慣づけてしまったほうが、結果としてママも楽になれます。
泣いている子を放っておくのではないですよ。温かい目で見守るんです! ご近所さんが気になるなら「現在断乳中、かくかくしかじか。泣きまくるのでうるさいと思いますがごめんなさい」と、伝えておきましょう。
それこそみんな温かい目で応援してくださると思いますよ。がんばれママー!
総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2016年に11人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。