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「遺産目当ての貧乏人は帰れ!」と私を見下す義姉に「わかりました」と私→翌日、義姉が青ざめてわが家に来たワケは…

母子家庭出身の私をなにかと見下し、毛嫌いする義姉。倒れた義父の看病をしても「遺産のためのポイント稼ぎして……」と言ってくるような人でした。そして、数年後の義父の葬儀では「貧乏人は帰れ!」と私を葬儀場から追い出そうとしてきたのです……。

年の初めに倒れた義父。幸いにもすぐ回復したのですが、夫と私は外食ばかりの義父の食生活が気になっていました。義母はすでに亡くなっており、義父は料理が苦手だったのです。

 

そこで、週に何回か、私が作ったおかずを義父に届けることに。義父は大変喜んでくれたのですが、義姉は気に入らないようで……?

 

義妹の許せない発言

義父におかずを届けに行くと、義実家には義姉がいました。

 

「ふーん……お父さんから聞いていた通りじゃない」「手作りのおかずって露骨すぎるくらいにいい嫁アピールよね」「父が倒れたとたんに媚を売るなんて……」と義姉。

 

私たちはただ義父のことを心配しているだけなのに……。悲しくなって目を伏せると、義姉はさらにエスカレート。

 

「どんなにいい嫁アピールしても、父の遺産は渡さないからね」「必死にポイントを稼いだって無駄無駄!」「遺産のために媚を売るなんて、これだから貧乏な母子家庭育ちは……」

 

たしかに、うちは裕福な義実家に比べたらお金はなかったと思います。しかし、母は私が真っ当な人間になるよう、必死で育ててくれました。家庭環境で勝手に私に「貧乏人」「意地汚い」のレッテルを貼ってくるなんて、許せませんでした。

 

「母は私を何不自由なく育ててくれましたよ」「実家を、母を、お義姉さんに馬鹿にされる筋合いはありません」と反論したのですが、「貧乏人の言葉なんて信用できるとでも?」「弟に父の遺産が渡るのは当然だけど、あんたには一銭もやらないからね!」と言い返されてしまったのでした。

 

 

 

義父の葬儀で、義妹に帰れと言われた私の返答

そして数年後――。

 

義父は穏やかな最期を迎えました。おかずを届けるたびに、「いつもありがとう」「とてもおいしいよ」と微笑んでくれた義父。私は涙をこらえきれず、葬儀中も何度もハンカチを目に押し当てていました。

 

そこに現れた義姉。「あら、泣いたって遺産は増えないわよ?」と言ってきたのです。

 

「遺産目当てでうちに嫁いだ貧乏義妹は帰れ!」

「あんたがいると父の葬儀が台無しになるわw」

「わかりました、帰りますね」

「二度と家に関わるな!」

 

あまりの言われように、一瞬フリーズしてしまった私。それを怯んだととらえたのか、義姉は「どうせ弟との結婚も金目当てなんでしょ?」「あんたみたいながめつい強欲女が葬儀にいたら父がかわいそうよ!」と続けました。

 

いつもなら言い返していた私。しかし、ここはお世話になった義父の葬儀場でもあるのです。亡くなった直後に遺産のトラブルなんて、義父は望んでいないでしょう。

 

言い返したい気持ちをぐっとこらえ、私は「言われた通りにします。もうお義姉さんには関わりません」「その代わり、お義姉さんも私に関わらないでくださいね」と言って葬儀場を後にしました。

 

 

 

明らかになった義父の遺言書と、義妹の末路

翌日――。

 

「ふざけんじゃないわよ!」と顔を真っ赤にして、わが家に怒鳴り込んできた義姉。「あんた、全部知ってたんでしょ!?」「しらばっくれてるんじゃないわよ!」と怒られましたが、何のことやらさっぱりでした。

 

私を背中に隠し、義姉の前に立ったのは夫。「姉ちゃん、まだ言ってるのかよ」「弁護士の前でちゃんと確認しただろ?」と呆れたように義姉に語り掛けていました。

 

夫によると昨日、葬儀が終わった後にやってきた弁護士によって、義父の遺言が明かされたそうなのです。葬儀途中で帰った私はまだ何も聞いていませんでした。

 

どうやら、義父は生前、義姉に遺す予定だった遺産を私が受け取れるよう、遺言書をしたためていたらしいのです。それを知った義姉は激昂。「なんで私の遺産配分がほとんどないのよ!」とその場でも暴れたそう……。

 

さらに、遺言書の最後には、義父の直筆で『遺産の配分についてはすべて私の独断である』『実の娘以上に尽くしてもらった、そのお礼のつもりだ』と書いてあったそうです。

 

「姉ちゃんは父さんが体調悪くなってからも一切看病しなかったよな」「配食サービスやヘルパーだって『金がかかる』『遺産が減るじゃない』って文句を言ってばっかりで……」「そんな薄情な娘に遺産を遺したくないって気持ちになっても当然じゃないか!」と夫。

 

「で、でもおかしいじゃない、実の娘がもらえなくて、他人の嫁がもらえるなんて……」としどろもどろになっている義姉。勢いのなくなった義姉を、夫は玄関の外に追い出し、「これ以上うちに関わるな!」とぴしゃりと扉を閉めたのです。

 

その後――。

 

 

私と夫は義姉の連絡先をすべてブロック。義姉が何度か家に突撃してきたものの、完全無視。親族にも泣きついたそうですが、「お前が悪い」と相手にされなかったそうです。

 

そして、無事に私は義父の遺産を受け取りました。かなりの金額でしたが、義父の気持ちに感謝しつつ、できるだけ手をつけずにおいておこうと思っています。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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