私は夫と結婚する前から、私と両親が住んでいた実家を相続していたため、その家で新婚生活を始めました。
しかし、ある日夫が突然、「母さんもこの家に住みたいって言ってくれてさ♪ 母さんも一緒に住んだ方が楽しいだろ。来月引っ越してくるから」と言い出しました。
思わぬ同居の提案
私は事前の相談もなく決められたことに驚き、大事なことは事前に相談してほしいと伝えたところ、「俺の母親のことなのに、なんでお前に相談しないといけないんだよ」という信じられない反応が返ってきました。
そして後日、義母が荷物を持ってやって来ました。
義母の独断と対立
亡き両親が残してくれたこの家は私にとって非常に大切な場所です。しかし、義母は自己中心的に振る舞い、部屋の場所を勝手に決め、家事は一切しないと宣言しました。
夫は私の味方をせず、「お前がそんなにケチだと思わなかったな」と私を非難するばかり。
さらに義母からは「そんなに私との同居が嫌なら、あんたが出て行けば?」との衝撃的な言葉も投げかけられたのです。
税務署からの手紙と手のひら返し
この状況に耐えかね、怒り心頭の私は家を飛び出しました。半年後、慌てた様子の夫から連絡がありました。どうやら、税務署から手紙が届き、相続税や固定資産税の請求が記載されていたそうです。
私の実家は駅前の一等地にあり、土地も広大で税金が高額です。しかし、両親から受け継いだ遺産のおかげで、私はそれを支払うことができます。
私は夫に「そのまま私の家に住み続けるなら、その家を私から購入して、そのお金を支払ってね」と伝えました。すると、夫は手のひらを返すようにしてすぐに謝罪し始めました。
新たな決断と平穏へ
久しぶりに家に戻り、離婚届を渡すために義母と夫と顔を合わせました。2人は顔面蒼白で、「き、厳しく接していたのは嫁教育をしようと思って……」「お前が甘えた自堕落な嫁にならないようにって思って……」と必死に言い訳しました。
しかし、私は許す気にはなれず、離婚届を突き付けて2人に出て行ってもらうことにしました。
その後、夫と離婚し、2人には家を出てもらい両親が遺してくれた大切な家を取り戻すことができました。これからは穏やかな日々を過ごしていこうと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。