うれしい授かり婚
私たちは結婚する前に子どもを授かりました。とてもうれしく思ったのを昨日のことのように覚えています。そして必然的に結婚の話に。両家への報告、引っ越しやさまざまな手続きなど、その日から私たちは目が回るほど忙しくなりました。
それでもずっと憧れだった結婚生活のため「幸せを掴むため頑張ろう!」と、幾度か空回りをしながらも、入籍や出産に向けて動きました。
すると、彼の母……将来の義母から口出しが入るようになったのです。
なんで勝手に決めるの…?
「赤ちゃんのために早く入籍しちゃいなさい」。これが彼の母から言われたひと言でした。
たしかに子どものために早く入籍したほうがいいのかもしれません。しかし、「入籍する日=結婚記念日」です。いつ入籍するかは彼と相談していて、特別でも何でもない日に入籍するのは……と、私たちは躊躇していました。
私がそれとなく「いやでもそれは……」と反論をすると、彼の母は「親の苗字が違うのは、赤ちゃんにとって可哀想なことよ」と言ってきたのです。彼の母の言い分も理解できますが、いまどきそんなの関係あるかな……と、思ったのが私の正直な気持ちでした。
渋々入籍すると…
とはいえ、相手は将来義母になる人。これから長い付き合いをしなければなりません。
私は今からギスギスした関係は避けたいと思い、彼とよく話し合って、渋々ながら彼の母の言う通りにすぐに入籍をすることに。そして入籍報告をしに、義実家へ行くと……。
なんと義母からは、「あーあ、結婚しちゃった」と、あっけらかんと言われたのです。義母の言葉の意図はわかりませんでしたが、このとき一瞬で「この人の言うことを聞かなければよかった」と、沸々と怒りが込み上げる感じがして……。
その場では抑えましたが、さすがに怒りを我慢することはできませんでした。自宅に帰ってから夫を始め、私の母、友だちにも電話をして気がすむまで話を聞いてもらったのです。
特に思い入れのない日に入籍したということもありますが、今では仕事、育児、家事に追われて、結婚記念日の日付を忘れつつあります。あのとき、義母の話を聞き入れていなければ、こんなことにはならなくて済んだのかもしれないと、今でも後悔は残ってしまいました。今後、自分の子どもが結婚する際には、「記念日は大事」ということを強く伝えたいと思っています。
著者:花山 花子/女性・主婦
イラスト:たこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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