43歳未満で3カ月以上生理がないときは婦人科へ
3カ月以上生理がないときは、基本的には「卵巣機能不全疑い」になります。43歳未満の場合は婦人科を受診すると良いでしょう。
というのも、43歳未満の場合は閉経よりも生理不順の可能性が高く、3カ月以上生理がないと子宮体がんのリスクも考えられるからです。また、生理不順の原因を探るうちに子宮内膜症が見つかるケースもあります。
子宮内膜は厚くなっているのに出血しないのか、内膜そのものが厚くもなっていないのかを一度婦人科で検査してもらうと安心です。
43歳未満で1年生理がない=早発閉経
3カ月以上生理がないとき、婦人科で診察を受けながらも1年以上生理がこない場合は「早発閉経」となります。
閉経の平均年齢は50.5歳で、一般的には45歳を過ぎたころから卵巣機能が低下し始め、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が低下して排卵が起こらなくなり、生理が停止します。
閉経が平均より早く訪れる症状を「早発閉経」といい、その基準は43歳未満。 早発閉経は卵巣の手術、抗がん剤治療、放射線治療、思春期早発症治療による卵巣機能の低下から引き起こされることもありますが、ほとんどは原因不明です。
更年期症状や骨粗しょう症になりやすくなる
更年期とは閉経の前後5年間をさしますが、早発閉経の場合、例えば42歳で閉経を迎えた人は37歳ごろから更年期が始まっていたことになります。30代後半から、ホットフラッシュや発汗、めまい、不眠、イライラといった更年期特有の症状が出ている人は早発閉経の可能性もあります。
そして、早発閉経で心配なのは骨粗しょう症や冠動脈疾患です。早発閉経と診断された場合は、閉経の平均年齢である50歳ごろまで、不足した女性ホルモンを薬で補うホルモン補充療法やサプリメントなどによる骨粗しょう症の治療をおこなうことが一般的です。
まとめ
いかがでしたか? 40代前半といっても44歳、45歳は閉経の可能性が考えられるので生理が3カ月以上なくても、日常生活に支障を来すほどの更年期症状と思われるつらさがなければ受診しなくてもいいそうです。個人差が大きい閉経年齢。多くはないけれど43歳未満でも訪れるということを知っておくと安心ですね。
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取材・文/岩崎みどり
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。