嫌みばかりの義叔母に、息子が…
最初は「ネットに載っていたこの料理、おいしいし簡単だったから作ってみるといいわよ」というようなちょっとしたアドバイスをくれていた義叔母ですが、段々とエスカレートして、まるで嫁姑のような関係性になってしまいました。よかれと思ってのアドバイスだとはわかっていても、だんだんと疲れてしまっていた私は、正直、距離をおきたいと思うほどでした。
そんな私の気持ちなんて知る由もなく、なんと県外からわが家へ泊まりに来たいとの連絡が入ります。断ることもできないので、ここは精いっぱいおもてなしをしようと心に決め、時間をかけて料理を準備しました。ところが、義叔母はテーブルに並べられた料理のそばにある市販のドレッシングを見るなり、「ウチはドレッシングも手作りだけどね」と嫌みをチクリ。その後も自分の料理と比べては「ちょっと味が足りないわ」など嫌みばかりを連発。夫が「そう? おいしいよ」とフォローしてくれても、自分の料理のほうがおいしいと勢いは止まらず、私はもううんざり。
そんなとき、「文句言うならもう食べなくていいよ!」と6歳の息子が怒りだしたのです。これには義叔母も顔を赤らめ、ハッとしたような表情に。小さな子どもが大人顔負けの発言をしたことで、その日以降嫌みは少なくなりました。
息子のこの発言には私も夫もスッキリ。実は息子が発した言葉は、数日前に私が見ていたドラマに出てきたセリフでした。息子がどこまで理解して使ったのかはわからないのですが、使うタイミングが絶妙なだけあって義叔母には響いたよう。「嫁ちゃんがいつもニコニコ聞いてくれていたから、調子に乗ってしまってたかも……。ごめんね」と言ってくれました。
おかげで親戚付き合いも改善。今回は息子がドラマのセリフをたまたま使ったことで解決しましたが、その言葉で義叔母が自分の言動を改めてくれたのを見て、思いを言葉にすることは大事なんだと改めて実感。今後はモヤモヤしたままで過ごすのではなく、言いたいことはしっかり言おうと思った出来事です。
著者:立川りか/30代・ママライター。6歳の息子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)