公園やレジャースポットへ遊びに行ったとき、必ずと言っていいほど悩んだのが、わが子の「まだ遊びたい!」に対処することでした。イヤイヤ期真っただ中、説得するのは本当に骨が折れました。今回は、帰りたがらないわが子への対処であまり効果がなかった方法や効果的だった方法、今だからこそ思うことなどをお伝えします。
帰りたがらないわが子への対処に困った
1歳を過ぎたころから自我が芽生え始め、魔のイヤイヤ期に突入しました。私自身も一日中わが子と2人きりで家にいるのが苦痛だった時期。気分転換もかねて公園やレジャースポットなどで、たくさん遊ばせてあげようと考えていました。
外出先でわが子が楽しむ様子を見てホッとひと息……。しかし! 帰る時間になっても「まだ遊びたい!」と泣きわめいて聞かず、対処に困りました。どうすればスムーズに帰ってくれるのか頭を悩ませました。
声かけやお約束をするものの……
私はいつもわが子に、「そろそろ帰るよ」と声をかけていました。しかし毎回のように「嫌!」と返されます。そのため、何度言っても聞かないわが子を無理やり抱っこして遊びを中断させていました。また、悩んだすえに「〇時に帰るよ」と事前に約束をしてから出かけてみたこともあります。ただ、まだ1歳のわが子にとって、約束を守るのはとても難しかったようです。
帰っても楽しいことがあると伝える
一番効果があったと感じているのが、帰ってからも楽しみがあると伝えることでした。例えば「夕飯は大好きなハンバーグだよ」「帰る途中に電車が見えるかな」など、わが子が興味を示しそうなことを伝えてあげると、気持ちがうまく切り替わることもありました。
当時を振り返ると、私は遊びたいわが子の気持ちを無視していたようにも感じます。声をかける前に「〇〇〇が楽しいんだね、また遊びたいね」など、わが子の気持ちに寄り添う言葉をかけてあげたらよかったのかもしれないと今では思います。
帰りたいのに帰れない状況に何度もイライラ。しかし、大人の都合を一方的に押し付けられてしまうと嫌になる、わが子の気持ちも少しずつ理解できるようになりました。子どもの気持ちに共感することを忘れず、これから子育てをしていきたいと思います。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。