自分勝手な学生時代の友人
夫と幼稚園児の娘と一緒に暮らしていた私。 少し前に庭付きの一軒家を購入し、家庭菜園に挑戦しようとウキウキしていました。
そんなある日のこと。私は学生時代の友人であるB子とC子を自宅に招待。すると、遊びに来た2人の後ろから、なんと誘った覚えのないA子が顔を出したのです!
A子はモテマウントをとってきたり、自分以外の女子を見下したりするなど態度がひどく、大学時代から厄介者扱いされていました。そのため女友だちがおらず、私たち3人に無理やり混ざり込んでいたのです。
この日も、A子はB子とC子にしつこく連絡をし、うちに行く予定を聞き出したよう。A子は家に入るなり、リビングの引き出しを開けたり、冷蔵庫の中を物色したりとやりたい放題。そのうえ「あんたは幸せそうでズルい! 私の王子様はいったいどこなの!?」などと言い出し、私たちはうんざりしながら過ごしたのでした。
厄介なA子に呼び出された理由は?
その後、A子からぱったりと連絡が途絶え、私は平穏な日常を過ごしていました。けれども、しばらくするとA子からしつこく連絡がきて、私は再びA子と会うことに。
待ち合わせ場所に笑顔でやってきたA子。彼女はかわいらしい子犬を抱えていました。A子は子犬に「マロン」と名付けてかわいがっていて、私に自慢したかったよう。
「もう私の人生に男なんて必要なし! 私はマロンちゃんと一緒に生きていくことに決めたのよ!」
男性関係にだらしなく、性格も難アリなA子が一途にマロンを愛している様子を見て、私は一安心。そして、私自身もマロンのかわいさにメロメロになるのでした。
彼氏ができたA子は…
しかし、それからわずか数週間後、驚くような出来事が。
ある日の早朝、A子から着信がありました。電話に出ると、「実は、あの犬なんだけどさ~もういらなくなったのw」「だから代わりに飼ってよね!」としゃべり出すA子。さらに彼女は、私が犬好きという理由から、私の家の玄関前にマロンを置いていったと言うのです。私は驚き、急いで玄関の扉を開けると、そこにはダンボールの中に入れられたマロンがいました。
マロンをポイ捨てしたA子に私は怒り心頭! 責任を持ってしっかり自分で面倒をみるように何度も連絡しますが、音沙汰がありません。そのため、大学時代の友人たちにA子の現状を聞くと、彼氏ができたことを知りました。どうやら、恋人ができたことでマロンが邪魔になったよう。
自分勝手な飼い主に振り回されるマロンに同情した私は、夫と娘に相談し、警察に通報はせず、マロンを家族として迎え入れることにしたのでした。
マロンがSNSで大人気に!
私と同様に犬好きの娘は大喜び! 張りきってお世話をし、そんな娘にマロンもすぐに懐きました。
そして相思相愛の娘とマロンの様子を、私はSNSに投稿。すると、どんどんフォロワーが増えていき、なんと私は人気インフルエンサーになったのです。ついにはスポンサーがつき、マロンの写真集を出すことも決定!
しかし、そのことを知ったA子から久しぶりに連絡が。なんと、「私のマロンちゃんを返してよ!」と言い出したのです。お金目当てでマロンを取り返そうとする彼女に対して、私は「マロンはもうウチの家族ですから!」とはっきり拒否。
しかし、A子は諦めず「近いうちに迎えに行くから!」と電話を切りました。私は怒りが収まらず、自己中で無責任なA子に自分のしていることを思い知らせるために作戦を考えます。
A子の本性を知った彼氏
次の週末。私たち一家は写真集の撮影をするべく、とある公園へ。事前にSNSで告知をしていたため、マロンの姿を見ようとフォロワーさんたちも集まっています。そのなかには、A子とA子の彼氏の姿が。
マロンを見て、彼氏に「この子が私の大切な愛犬なのよ~」「しばらく預かってもらっていたんだけど……」と嘘をつくA子に、私は「今さらやって来て、なにを言っているの?」と反論。
すると、会話を聞いていた娘が「マロンをウチに捨てて行ったのはおばさんだよね? 彼氏ができて、マロンが邪魔になったんでしょう?」と言い、マロンもA子に対して「ガルウゥゥ〜」とうなります。
娘の話を聞いて、A子の彼氏はドン引きした様子。「俺、飼っていた犬を捨てる女とか無理……」と言い残し、その場から去って行きました。
彼氏にフラれたうえ、公衆の面前でマロンを無責任に捨てたことがバレたA子。当然、マロンのフォロワーさんたちからは非難轟轟で、「こんな犬、くれてやるわよ!」と捨て台詞を吐きながら走り去ったのでした。
それからA子からの連絡は一切なくなり、私はやさしい夫と賢い娘、そしてかわいい愛犬のマロンと共に楽しい日々を送っています!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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