会社で嫌がらせをされる私
私と彼が交際していることは会社の人たちにはずっと隠してきましたが、婚約したことをきっかけに会社にも報告。しかしその直後から、私のロッカーに「ブス」と書かれた紙が貼られるなど、会社で嫌がらせをされるようになったのです。
犯人が誰なのかはわかりませんでした。部長に相談したのですが、見当がつかないとのこと。嫌がらせは苦痛でしたが、私は結婚したあと寿退社をして実家の仕事を手伝うことが決まっていたので、少しだけ我慢すればいいと思っていました。
一方で、部長は私のことをすごく心配してくれて……。少しでも私の気がまぎれるようにと、会社の前にあるカフェでランチをしようと誘ってくれました。部長のやさしさが身に沁みた私はもちろん承諾し、2人でカフェを訪れました。
カフェで目撃したのは
カフェで席に座ると、後ろから「お疲れ様です」と声をかけられました。声の主は営業部の女性社員・A子。私は経理部なのでそこまで関わりはないのですが、彼の直属の部下にあたる人物で話は聞いたことがありました。
そして、彼女に軽くあいさつをした私は、驚くべき光景を目撃。なんと、A子に「お待たせ〜」と言いながら彼がお店に入ってきたのです。
私の姿を見た瞬間、明らかにうろたえだす彼。それもそのはず、私が何度か「一緒にランチに行こう」と誘っても、彼は「昼はひとりで休憩したい」と言い、断られ続けていました。
「これは会社の付き合いっていうか……」と釈明する彼にモヤモヤしながらも、仕事上の付き合いだと自分を納得させ、今回は許しました。
A子からある写真が…
それから数日後、結婚式の打ち合わせをする予定だった日のこと。まだ同棲していない私たちは、式場の前で待ち合わせをしていました。ところが、約束の時間から30分経っても彼はやってこず……。そのうえ連絡をしても繋がらないので、私は困ってしまいました。
結局、彼が姿を現すことはなく、私はひとりで打ち合わせに参加。ようやく彼から連絡が届いたのはまさかの夜で、メッセージを見た私は驚いてしまいました。なんと「彼氏もらいます!」というメッセージと共に、彼とA子がベッドで寄り添う写真が添付されていたのです。
彼が眠っている間に彼のスマホを使い、A子が送ってきたのでしょう。
私を見てコソコソ話をする社員たち
彼とA子のことが気になって、眠れない夜を過ごした私。しかし仕事を休むことはできず、翌日も会社に出社。すると同僚たちが私のことをチラチラと見てきます。「あの写真見た?」という話し声が……。
そして、私のもとにやってきた彼はなぜか「お前、浮気してるのか。ショックで昨日は打ち合わせに行く気になれなかった」と激怒していました。そんな中、A子も「私、見ちゃったんです」と言いながら登場。浮気しているのは私ではなく彼なのに、周りの人たちから完全に私が悪者だと勘違いされてしまっているよう。
私は、浮気の証拠だという写真を見せるよう彼とA子に要求。A子はドヤ顔で写真を見せてきましたが、そこに写っていたのは私と私の兄でした。兄は海外に住んでおり、先日たまたま日本に帰ってきたものの、彼とはスケジュールが合わず会えずじまい。そのため、彼は兄の顔を知らなかったのです。
嫌がらせをした犯人は…
私の浮気疑惑が晴れ、彼は「疑って本当にごめん。皆さんもお騒がせしました!」と苦笑い。その場から逃げようとしたので、私はすかさず「自分の浮気は棚に上げて私を責めたくせに?」と言いました。
「浮気って何のことだよ!」と焦る彼。私は以前A子から送られてきたツーショット写真を勢いよく突きつけました。この写真は彼も予想外だったようで、A子に「何してくれてんだよ!?」と詰め寄りますが、彼女は「これで別れて私のものになってくれるね!」と笑顔に。
私を含めた同僚たちがあ然としていたところに、騒ぎを聞きつけやってきた部長が口を開きました。
「嫌がらせをしていた犯人はきみだね」
部長は監視カメラを確認するなどし、私に嫌がらせをしていた人物を突き止めていたのです。嫌がらせをしていた犯人はA子でした。
私に嫌がらせをしたうえ婚約者を略奪しようとしたことが、全社員にバレてしまったA子。当然、会社でもこの話はひろまってしまい……。A子は会社に来なくなり、そのまま退職。彼と婚約破棄した私は寿退社とはなりませんでしたが、予定通り会社を辞め、実家が経営するホテルでバリバリ働いています。一方、彼は次の職場を見つけるまで辞めないよう親から言われたようで、同僚から白い目で見られながらも働いているようです。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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