同居しなければよかった…
義母は私が作る料理に文句をつけたり、ご近所のお嫁さんと比較をしたり……思った通り、穏やかとは程遠い毎日。その程度のことならまだ我慢ができたのですが、次第にご近所さんも巻き込んで、私への嫁いびりが始まりました。
近所の人たちは私のあいさつを無視するようになり、「家のことをすべて義母に押しつけ、家賃も生活費も出さないケチな嫁だ」と陰口をたたきます。
しかし、私は土日の家事を担当していて、生活費もきちんと入れています。それでも、あんなはした金では自分への尊敬や感謝は伝わらないと義母は言い、払ってもらったお金の分だけ家事をすると主張するようになりました。
私の分だけ洗濯をしてもらえず、ごはんが用意されていないこともしばしば……。
私の味方をすると言っていた夫も見て見ぬふり。相談しても適当にはぐらかされてしまうので、夫婦でしっかり話し合いをすることにしました。
言っていることが違う!
夫は、義母の言動からは嫁いびりをしているとは思えない、払ったお金に対する家事しかしないのも当たり前のことだと言います。
約束が違うと言っても「うるさい!」 と大きな声を出され、話し合いは終了。私と義母の問題だから自分を巻き込むなとまで言われたときには、怒りが大爆発し、私は家を飛び出しました。
向かった先は実家です。今まで両親に心配をかけまいと思って黙っていましたが、もう限界です。話を聞いた両親は、夫を連れてくるように言いました。
オドオドしながらやってきた夫でしたが、父の歓迎っぷりにホッとしたよう。私と喧嘩していたことも忘れ、父と上機嫌でお酒を飲み始めました。
しかし父が本題を切り出すとしどろもどろ。義母との同居について話が違うと言われ、急に居心地が悪そうにしています。そして、私を廊下へ連れだし文句を言い始めたのです。
両親が夫をいびっている!?
私の両親からいびられていると訴える夫。何とかしろと言われたので「それは夫と父との問題だから、私を巻き込まないで!」と一蹴。夫に言われたことをそっくりそのまま伝えておきました。
それでも食い下がって助けを求めてきますが、私は「これといって気になることはないし、そう感じない」と返すまでです。
両親からこれからのことを問われた私。これからも同居が続くなら離婚を考えていると伝えました。それを聞いた夫は、信じられないという顔をしています。
そこから夫は平謝り! 必ずしも私の味方をしろとは言いませんが、せめて中立な立場でいるようにと約束しました。
嫌だった同居…今では?
急に私の味方をするようになった夫に、義母はしょんぼり……。何度も話し合いを重ねた結果、義母は、私がうらやましかったという本音を漏らしました。外でイキイキと働いて、社会に必要とされている私を妬み、自分が義両親からされた意地悪を私にもしてしまったそうです。
自分がしてきた苦労を次の世代にもさせようというのは、筋ちがいと言うものでしょう。私の指摘にぐうの音も出ず、義母はそれ以来別人のように大人しくなりました。
最初に約束した通り、平日の家事を担当してもらえる日々は、仕事を持つ私にとっては快適な毎日です。実は義母が作るごはんはおいしいので、それも楽しみのひとつとなり、今は同居に不満はありません。まもなく家族が増えるわが家ですが、育児もサポートすると言っている義母を頼もしく思っているのでした。
義両親との同居に悩む女性は少なくないと聞きます。義両親は赤の他人…わかりあえないことがあるのは仕方のないこと。息子である夫が、いかに丁寧にケアをするかが大切なのかもしれませんね!
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。