起きた瞬間、ゾッとした…
夜に起き上がって授乳をするのがつらかった私は、長男を抱っこすることをやめて、いつもベビーベッドに寝かせていましたが添い寝をしたまま授乳するスタイルにしてみることに。布団から出ずに寝たまま授乳できて、長男もそのまま寝てくれるので私は「これ最高じゃん!」と歓喜。夫にも「寝たまま授乳すれば、ラクなんだよね〜」と自慢して、その日から毎日、夜間授乳を添い寝したままおこなうことにしました。
しかしある日、授乳したあとそのままの状態で朝を迎えてしまった私。隣で寝ていて先に目を覚ました夫が、「ちょっと! 危ないよ!」と突然大きな声で怒鳴ります。飛び起きて夫にどうしたのか聞くと、なんと私の腕が長男の首の上に乗っていたらしく、暗くて長男の顔がはっきり見えないこともあり、慌てて私を起こしたのだそう……。幸い長男はすやすや眠っていましたが、夫が気づいてくれなかったらと思うとゾッとしました。
この出来事を機に、添い寝したままの授乳は控えることに。私が夜起きるのがつらいときのために、完全母乳でしたが育児用ミルクに慣れる練習を始めました。夫も休みの前日は起きて育児用ミルクを飲ませてくれ、夫婦で夜間授乳を乗り切りました。
ラクだからとはいえ、息子の命を危険にさらしてしまったことを大反省。添い寝しながらの授乳は、事故のリスクもあることを実感した私たち。その後、添い寝スタイルで授乳することはやめて、起き上がって授乳をすることにしました。起き上がっての授乳をすることに疲れてきたときには、夫に長男のお世話を頼み、昼間にしっかり睡眠時間を取れるよう協力をしてもらうことに。新しい方法で育児をしようと思うときは、夫とメリットとデメリットを確認し、事故のリスクも把握しておくようにしようと心改めた出来事です。
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息子さんが無事で本当によかったです。
横になったまま授乳をする、いわゆる「添い乳」は、お母さんと赤ちゃん両方がリラックスできたり、赤ちゃんがそのまま寝てくれてお母さんの負担が軽くなったりするメリットがある一方で、今回の体験談のようにお母さんが寝てしまい、胸が赤ちゃんの顔や首にのったままになってしまうという危険もあります。実際に窒息して亡くなってしまう事故も起きているので、添い乳をする際には注意が必要です。
授乳中に寝てしまうことを防ぐために、お母さんが疲れていたり具合が悪かったり、眠かったりするときには絶対におこなわないようにしましょう。また、暗い部屋でおこなうのも控えてください。添い乳に関わらず、授乳するときは赤ちゃんの口元や表情が見える明るさに部屋の照明を調整し、よく見ながらおこないましょう。また、むせる原因になるので、哺乳瓶を使って授乳する場合は、寝転びながらではなく座っておこなってくださいね。
そして、授乳後はベビーベッドなどに寝かせて、大人用の寝具に寝かせないようにしてください。
著者:下野香月/30代・ライター。面倒見のいい6歳の長男と、ひょうきんな4歳の長女、甘えじょうずな2歳の次女を育てている元保育士ママ。在宅勤務を目指しスキルアップ中。日々子どもたちに癒やされながら、忙しくにぎやかな毎日を送る。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)