夫が飲ませていた育児用ミルクは…
月齢が進むにつれて与える育児用ミルクの量も増えるので、そのつど「○○mlで作って」と伝えていたのですが、そろそろ生後6カ月くらいになるとき、たまたまミルクを作る夫の隣で洗い物をしていて、ふと夫の手元を見ると、なんと育児用ミルクの量は増やさず、お湯の量を増やして指定した量になるよう作っていたとわかり、驚愕。双子は今まで、夫が休みの日はほとんど薄いミルクを飲んでいたようです……。
それからは夫に何か頼むときは、必ず工程を詳細に伝えるように気をつけています。ここまで言えば伝わるだろう、ということでも、過保護なほど伝えなければいけないんだな……と痛感した出来事です。ちなみに、心配でしたが双子は問題なく元気に成長して、今は2歳になりました。
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お子さんたちが元気に成長したとのことで、本当によかったです。
育児用ミルクは、母乳に近い成分と浸透圧になるように設計されているため、容器に書かれている説明をきちんと読んで、指定されたお湯と粉の量を守ることがとても大切です。粉を多くしたり少なくしたり、お湯の量を調整したりする自己流の作り方は、赤ちゃんの体に思わぬ影響を与えることがあるので控えましょう。
今回の体験談のように、薄いミルクを飲むと赤ちゃんが必要な栄養を十分に取れず、成長や発達に影響が出るおそれがあります。一方で、濃いミルクを飲むと、栄養を取りすぎてしまったり、赤ちゃんの消化器官に負担がかかり、体内の水分バランスが崩れて脱水症状を引き起こしたりすることがあります。さらに、濃度が高いミルクは腎臓にも大きな負担をかける可能性があります。
もし誰かにミルクを作ってもらう場合は、こういったリスクをしっかり伝え、正しい作り方を共有するようにしましょう。赤ちゃんの健やかな成長のために、容器に書かれた指示どおりに育児用ミルクを作ることを心がけてくださいね。
著者:小野 綾/30代女性/8歳と5歳の子どもと、2歳の双子を育てるママ。現在自営業で飲食店を経営中。
イラスト:赤身まぐろ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています