青果のプロが教える!「じゃがいもの保存テクニック&芽の処理法」
1924年に神田市場に創業してから創立100周年を迎えた、伝統ある青果専門店・船昌さん。
数年前からYouTubeチャンネル「船昌青果店」も開設されていて、野菜や果物の美味しい食べ方や、保存方法などをプロ目線で発信されています。
美味しい野菜や果物の選び方や、保管方法、おすすめ調理方法など、プロが様々なお役立ち情報を発信しています。
今回は、そんな青果のプロが教えてくれた、「長持ちの極意!じゃがいもの保存テクニック&芽の処理法」に挑戦してみました。
じゃがいもを長持ちさせる保存方法
じゃがいもは土の中で育つため、保存する際にも日光や蛍光灯の光は避けるべきと説明されていました。
光を避ける方法を含む、適切な保存方法をさっそく見ていきましょう。
風通しの良い冷暗所で保存
秋から春にかけての涼しい時期は、冷暗所での保存がおすすめです。
まず、じゃがいもをキッチンペーパーで包みます。
ポリ袋に入れて、風通しの良い冷暗所で保存しましょう。
暖かいところに置いておくのは芽が出る原因になり、直接光が当たるのは皮が変色する原因となるそうです。
ちなみに、夏場の高温多湿な時期は野菜室での保存がよいとのこと。最近の夏場の気温はとくに高いため、常温での保存はおすすめできません。
こんなじゃがいもは気をつけて!
芽が出ている場合
正しい方法で保存したとしても、時間が経つことで芽が出てしまう場合もあります。
芽の部分には天然毒素があるため、調理の際には必ず取り除くようにしましょう。
毒素は芽の根元にも含まれているため、皮より内側の部分も含めて深めに取り除きましょう。
皮が緑色に変色している場合
皮が緑色に変色してしまった部分にも毒素は含まれます。芽が出ている場合と同様に、皮ギリギリではなく深めに取り除きましょう。
農林水産省によると、芽や緑色の部分には、ソラニンやチャコニンと呼ばれる天然毒素が多く含まれているのだそう。
これらの毒素を摂取してしまうと、吐き気や嘔吐、腹痛など、食中毒の症状が現れ、まれに呼吸困難のような重篤な症状を引き起こす場合もあるため注意が必要です。
じゃがいもの表面全体が緑色に変色している場合は、残念ですが食べるのは諦めましょう。食中毒のリスクを冒すより、安全面を重視することのほうが大切です。
多少の傷みはリカバリー可能!
多少傷んでしまった場合でも、傷んだ部分を取り除けば十分に食べられます。しかし判断が難しいため、なるべく新鮮なうちに食べるのが一番です。
少しでも新鮮な状態を保つために、正しい保存方法で保管しましょう。
ぜひ今回紹介した保存方法を実践してみてください。