義母の冷たい言葉に耐えられず…
長男が生後1カ月のころはちょうど夫の仕事が忙しい時期で帰りが遅く、平日はほぼワンオペ。慣れない授乳や夜泣きに睡眠時間が削られ、私は身も心もボロボロでした。しかしそんなある日、車で20分ほどの距離に住んでいる義母から「明日そちらに行きます」と一文だけのメールが届きます。明日は仕事で夫が不在。正直、私一人で義母をもてなす余力がないので断ろうかと思いましたが、義母とは出産当日とお七夜に会ったきりです。長男の顔を見せたい気持ちもあり、了承することに。「育児で寝不足のためおもてなしできませんが、ぜひ長男を抱っこしてほしい」という旨を連絡し、できるだけ部屋を掃除しました。
翌日、義母は朝9時に到着。玄関口で「これ、○○(夫)の郵便がこっちに届いたのを持ってきたの。あと来月のお食い初めはいつするの? ○日は友人と会食で無理だから……」とノンストップで話す義母。「立ち話もなんですし、中に入ってください。長男ももうすぐ起きますよ」と促しても「いいの、おもてなしできないでしょう?」と淡々とした顔つきです。「いつまでも産後気分でいちゃダメよ? 私はやさしいからもう帰るけど、よそのご家庭だったらあんた嫌われ者だからね」と説教をされてしまいました。夫といるときはやさしくて、気づかいの言葉もていねいにかけてくれる義母ですが、今は2人きりだからなのか普段の態度からは想像できないほどキツい口調。その場ではなんとか涙を我慢しましたが、義母からの心無い言葉に私はひとりになってから大号泣してしまいます。夫に相談すると「母さんからメールが来たら、俺に転送してくれ。俺から理由をつけて断るようにするから」と申し訳なさそうに言ってくれました。
義母は私の「おもてなしできない」という言葉にモヤッとしていたのかもしれません。私はひとりで抱え込んで義母を出迎えてしまいましたが、もっと早くに夫に相談しておけばよかったと反省。その後は、必ず夫が家にいるときに義母に来てもらうように、日程調整をしています。
著者:安藤由美香/30代・ライター。おおらかな10歳の息子と完璧主義の6歳の娘の母。アクティブな夫と黒柴わんこと共に、にぎやかな日々を過ごしている。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)