わが子と近所の子のケンカが勃発!?
ある日、小学3年生の長男と小学1年生の次男が、自宅のすぐ前の空き地で近所の子と遊んでいたときのこと。「お兄ちゃんがケンカになっちゃった!」と次男が泣きながら、自宅にいた私を呼びに来ました。
すると、玄関から見える所で長男と、少し年上の小学生Aくんが、手と手でつかみ合ったまま言い合いをしていて、周りに何人もの子どもが集まっていました。
殴り合いではないので、様子を見て仲裁に入ろうと思っていた矢先に……。
声を荒らげて相手の子の母親が乱入!?
「何やってるの!」と大声を上げながらAくんの母が、子どもたちのほうへ走り寄り、うちの長男の手だけをつかみ上げ、「放しなさい!」と怒鳴り始めたのです。
Aくんの母はケンカの一部始終を見ていたわけではないのに、うちの長男のほうが悪いと決めつけているようでした。私も急いで駆けつけると、Aくんの母は私を見て少し冷静になり、すぐに手を放しました。
一体なぜケンカになったのか、その場に居た子どもたちから理由を聞くことに。どうやらうちの次男がAくんの弟にボールをぶつけてしまい、直後にAくんから仕返しで蹴られた次男が泣いていたようです。そこで長男が、何事かと状況を確認しにAくんに近寄ったところ、つかみ合いになってしまったとのこと。
話を聞き終わるとAくんの母は、「ボールをぶつけたのは悪かったよね!」と次男の過失を指摘したので、それについて次男と私は謝罪しました。
しかしAくんの母は、Aくんがした仕返しには触れず、「もうこんなつかみ合いはしちゃダメだよ!」と言って話を終わらせ、私に話す隙を与えずに「息子がなんかすみませーん」と言って、息子たちを連れて足早にその場を去ってしまったのです。
悪いのはうちの子どもたちだけ…?
子どもたちの説明を聞いただけなので不確かな部分はありますが、話を聞く前から、うちの長男が加害者であるかのように接してきた上、うちの次男のしたことだけに言及し、自分の子どもがした仕返しについてはスルーしたように感じ、私はAくんの母に対してモヤッとした気持ちがおさまりませんでした。
後日、Aくんの母を知る人から聞いた話によると、他の子とのケンカでも同じことが起きていて、Aくんの母は自分の子どもの悪い部分を認めない人とのことで、少し腑に落ちました。
思わぬトラブルになりましたが、長男もAくんも弟を思いやっての行動だったのだと思います。しかし、事情も聞かずに悪者と決めつけられた子どものほうは悔しい気持ちだけが残ります。子どものケンカを仲裁するときはいきなり割り込むのではなく、冷静に一歩引いたところから、何が悪かったのかを子どもたち自身に気づかせる関わりをすべきだと感じました。
著者:佐藤あづき/40代女性。2009年、2011年、2013年生まれの男の子3人と2018年生まれの女の子の計4人の子どもの母。医療職に従事している。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)