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「まさか…」大好きだった祖父の本屋がスナックに!?叔父が姿を消した驚きの理由とは【体験談】

私の母の実家である祖父の本屋は、私にとって特別な場所でした。母の里帰りのたび、1日中そこで本を読みあさり、帰るときには祖父から何冊かプレゼントをもらって…。あのころの記憶は、今でも温かい光のように胸に残っています。しかし、祖父が亡くなってから事態は急変したのです。

 

大好きな祖父の本屋がスナックに!?

大好きだった祖父が亡くなり、叔父夫婦が本屋を継ぎましたが、しばらくして事態は変わりました。なんと本屋は4階建てのビルに変わり、1階から3階にはバーやスナックが入居したのです。

 

4階が住居になったとはいえ、以前の静かで落ち着いた雰囲気は一変してしまい、母は実家に行きたがらなくなりました。私も、大好きだった祖父の本屋がなくなってしまったことが悲しくて、足が遠のいてしまいました。

 

あの女性は…誰?

久しぶりに親戚一同が集まる法事の日。いとこたちに会えるのを楽しみにしていた私は、お寺で衝撃的な光景を目にしました。喪服姿の親族の中で、叔父の隣にはショッキングピンクのドレスを着た女性が……。周囲の白い視線も気にせず、叔父になれなれしく話しかけています。

 

後から聞けば、その女性はビルに入居するスナックのママで、叔父は彼女との間に子どもができ、前妻と離婚して再婚したというのです。本屋の経営がうまくいかず、スナックに入り浸るうちに親密な関係になったと聞いて、母はひどく怒り、きょうだいの仲もぎくしゃくしてしまいました。

 

 

姿を消した叔父はどこに

前妻と出て行ったいとこたちにも会えなくなり、私は寂しさを感じていました。叔父には再婚相手との間に2人の子どもが生まれ、前の奥さんとの子どもと合わせて4人の子どもを養うことになったそうです。経済的な負担は大きく、一家はビルから姿を消してしまいました。

 

数年後、叔父から母に電話がありました。「お金を貸してほしい」というのです。母はきょうだいを見捨てることができず、父に内緒で少しずつお金を貸していましたが、返済されることがない上にさらにお金の催促の電話がかかってくるようになり、ついに縁を切る決断をしました。

 

まとめ

それから叔父一家がどうしているのか、母も私も知りません。時々母は「ちゃんと生きているのかね……」と心配そうにつぶやきます。かつて実家の本屋のことを自慢げに話していた母の姿を思い出すと、胸が締め付けられます。母は私以上に、あのころの温かい日々を懐かしんでいるのでしょう。今の状況は悲しいけれど、いつかまた、家族皆で笑い合える日が来ることを願っています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:矢口若菜/40代女性・主婦

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)

 

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