「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、母乳育児中に食べていいもの・ダメなものについてのご相談です。
Q. 母乳育児中に避けたほうがいい食べ物・飲み物は?
母乳育児の場合、避けたほうがいい、または控えたほうがいい飲食物などを教えてください。
宮川めぐみ助産師からの回答
母乳をあげるときには、妊娠中と同じようにカフェインの摂りすぎや刺激物、生物も控えめにしていただいたほうがいいかと思います。過剰に摂りすぎない程度、たとえばコーヒーならば1日2杯くらいであればいいと思いますよ。
ただし、飲まれるタイミングは考えていただいたほうがいいかと思います。赤ちゃんが興奮してしまって寝つきが悪くなるということもあります。
また、身体が冷えないように気をつけていただければと思います。温めて、血やリンパのめぐりをよくすることで、母乳の分泌を促すことができますよ。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/category/tree/11/0 〉
コーヒーなどは適量であれば問題なし
コーヒーや紅茶などに含まれているカフェインには、神経を高揚させる成分が含まれています。大人にとっては、眠気覚ましにぴったりの飲み物ですね。
コーヒーや紅茶を飲んでも、母乳の味が変わるわけではありませんが、赤ちゃんはママの体に比べて代謝機能がまだまだ未熟です。カフェインの影響で、興奮することもあるかもしれません。カフェインが含まれていない水や麦茶のような飲み物とあわせて、コーヒーは適量を飲むようにしましょう。
※参考:ニュース(食・レシピ)「我慢しなきゃダメ?授乳中にコーヒーを飲んでも大丈夫?」〈 https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/4717 〉【著者:管理栄養士 富田チヤコ】
母乳育児中に摂取して大丈夫なものとダメなものは?
母乳を与えている時期の食事は気になるところですね。ベビーカレンダーの過去の記事で、コーヒーのほかにも母乳育児中の食事について書かれているものがいくつかありましたので、ご紹介します。
大丈夫なもの
■卵も牛乳もOK!
卵や牛乳は、良質なたんぱく質でつくられています。授乳中でも、毎日のように多量の卵や牛乳ばかりを食べ続けることがなければ問題ありません。むしろ赤ちゃんのアレルギーが心配だからといって、特定の食品を自分の判断で制限することはやめましょう。授乳中に赤ちゃんの皮膚の状態が変わったときは、湿疹の可能性もあります。すぐにアレルギーだと自己判断しないこと。気になる症状が出たときは、ママがこれまでに食べた食事記録とあわせて、早めに医師に相談しましょう。
■甘いものは間食としてたまに食べるなら問題なし
授乳中は母乳に栄養がとられるため、おなかがすいたと感じることが多くなるかもしれません。また慣れない育児でストレスを抱えると、たまにはケーキのような甘いものも食べたくなりますね。妊娠中と同じように、甘いお菓子を間食としてたまに食べる程度なら問題ありません。もちろん、授乳中にママが甘いお菓子をたくさん食べても、母乳が甘くなることはありません。
■授乳中にたけのこは食べてはダメ?
授乳中にたけのこを食べると「赤ちゃんに湿疹ができる」「乳腺炎になる」という説がありますが、授乳中のママがたけのこを食べて、どのぐらいの確率で赤ちゃんに影響するのか? どのぐらいの割合で母乳に影響するのか? どんな症状が出るのか? という科学的データは見当たりません。たけのこは、ヘルシーな低カロリー食品で食物繊維が豊富なので、ママの便秘予防にもなります。 また、カリウムが豊富に含まれているので、血圧を下げる効果もあります。 そしてビタミンB1,B2,Eなどにも富んでいて、ママの体にはいいことがいっぱいです!
※参考:ニュース(食・レシピ)赤ちゃんのアレルギーが心配!授乳中に卵や牛乳を食べても大丈夫?〈 https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/4464 〉【著者:管理栄養士 富田チヤコ】 ニュース(食・レシピ)「甘いものがやめられない…!授乳中の間食はどうしたらいい?」〈 https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/4560 〉【著者:管理栄養士 富田チヤコ】ニュース(ママネタ)「授乳中にたけのこを食べると赤ちゃんに湿疹ができてママが乳腺炎になる?」〈 https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/4796 〉【著者:助産院ばぶばぶ院長 助産師HISAKO】
ダメなもの
■授乳中もまだガマン!飲酒は控えて
赤ちゃんが飲んでいる母乳は、ママの体の血液からつくられています。当然、ママがアルコールを飲むと、母乳を通じて赤ちゃんもアルコールを摂取することになります。妊娠中と同じように、授乳中もアルコールはNG。授乳の時期が終わったら、アルコールを飲むようにしましょう。市販されているビールテイスト飲料などのノンアルコール飲料には、まったくアルコールが含まれていないものもあります。こうした飲み物なら、アルコールの影響はありません。
■乳製品を食べると乳腺炎になる!?
母乳は本来、赤ちゃんが必要とする量だけが出れば十分なのですが、乳製品を食べ過ぎると母乳が過剰に分泌してしまうことがあり、赤ちゃんが湧き出る母乳を飲みきれず、乳腺が詰まってしまい、そのまま乳腺炎発症になるケースがあります。
そして、ママの体質も大きくからんでいます。不公平なようだけど生クリームを食べると必ずおっぱいがカンカンに張ってしまう人もいれば、いくら食べても平気というラッキーな人もいます。
■おもちを食べるとおっぱいが詰まる?
「おもちを食べるとおっぱいが詰まる」という話。なんとなく聞いたことがあるのではないでしょうか。おもちを食べるとおっぱいの分泌量は確かに増えます。食べると血糖値が急速に上昇し、血糖値の高い状態が長く続きます。その結果、母乳がマヨネーズ状態になってしまいます。
「腹持ちがいい」食材は、血液を粘っこくします。母乳は血液の加工品なので、その性状も粘っこくなります。そうすると、おっぱいにしこりができやすくなり、流れが悪くなり、乳管が詰まり、やがて乳口炎となります。つらいおっぱいトラブルへ一直線です!
※参考:ニュース(食・レシピ)「もう我慢の限界!?妊娠中から控えていたお酒、授乳中も飲んじゃダメ?」〈 https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/4463 〉【著者:管理栄養士 富田チヤコ】ニュース(ママネタ)「授乳中におもちって食べていいVS食べちゃダメ、どっち?」〈 https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/3125 〉ニュース(食・レシピ)「授乳中にケーキやチーズなどの乳製品は食べちゃダメ?」〈 https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/475 〉【著者:助産院ばぶばぶ院長 助産師HISAKO】
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