義理の家族と仲良くしたい嫁としての私の気持ちを利用する、意地悪でタチの悪い義姉。彼女が妊娠中だったときは特にひどく、妊婦であることをたてに脅してくることもありました。私が妊娠して同じ立場になったら、そのときは協力してくれると言っていましたが……。
数年後、私が妊婦になっても、義姉は私をこき使うばかり。ひどいつわりを理由に用事を断ると、同じ母親になったのに、子育てに対して理解がない、母親の気持ちがわからないのかと言ってきてきます。
悪意にまみれた義姉の態度に…
義姉は、あくまで私のためを思っていると強調。
友だちの少ない私に自分の友人を紹介したり、私のダサさを改善するためと言って自分のお古を渡したりすることを指していると思うのですが、どれも単なる押しつけ。彼女を送迎するとき、友人たちを車に乗せることはあっても、一緒にお茶やランチをしたことはありません。お古も使えないような状態のものばかりで、処分に困ったものを押しつけられたにすぎません。
義姉は、学生時代から常に一軍女子だったようです。そんな自分が陰キャの私にわざわざ頼みごとをしてあげているのだから、黙ってタクシー代わりにでも何にでもなれと言われたときには、あ然としました。
さらに義姉は、私が逆らえば義母に告げ口する、失礼なことをしたと吹き込んでやると言います。それは義姉のほうなのに……。解せません。
ここまで言われてしまうと、私の気持ちも決まりました。これからは決して逆らわず、彼女の言う通りにすることにします。
確実に追い込んでから反撃開始!
それから半年。義姉は、相変わらず私をこき使います。
「明日は上の子の予防接種があるから送迎よろしく!」
「下の子の幼稚園のお迎えもね」
「お義姉さん、またですか?」
「私は臨月なんですが……」
さすがに、義姉の言うことを聞いていられない状況です。それに、もう聞かなくていいことになったので、私は彼女のお願いを聞かないことにしました。
逆らうと義母に私の悪い話をすると脅されましたが、そんなの平気です。やれるものならやってみろ! そんなことをしたら、義姉の人生も終わると思いますが……。この半年間、私が彼女の言うことをおとなしく聞いていたのには、ワケがあるのです。
実は、義姉を追い詰めるための証拠集めに奔走していたのです。送迎を頻繁にしていた私には、彼女の行動やその意図が丸わかりでした。彼女が不倫していることに気づいていたのです。
私がそのことを義姉に話すと、彼女はうろたえて「家族にバラさないでくれ」と懇願してきました……。
仕返しをしてないのに成敗に成功?
私は義姉に証拠を突きつけ、追い詰めた後すぐには、義兄に彼女の不倫をバラしませんでした。臨月の私にとっては、義姉からこき使われないこと、振り回されないことが何よりも大切。そのため、義姉たち夫婦間の問題に巻き込まれてしまうリスクを考え、無事に出産が終わるまでは、黙っていることに決めたのです。結果として、家族にバラさないでほしいという義姉のお願いを受け入れた形となっていました。
しかし、私が黙っているのに何も仕返しをしないことが、逆に不安を煽ったようで、義姉は、いつ家族に自分の不貞が暴露されるかと、毎日気が気じゃない様子。証拠を握る私が彼女を脅かす存在になっていることに気づき、仕返しをせずとも胸がスッとしました。
それからしばらくして、義姉から解放された私は無事に出産。
この頃には、義姉はすっかりおとなしくなり連絡も途絶えていましたが、今までに彼女から受けたひどい扱いを許したわけではありません。さらに、不倫については、許すか許さないか決めるのは義兄です。私は、証拠を義兄に渡し判断を委ねました。
案の定、義姉たち夫婦は修羅場を迎えました。私には、主婦の先輩としてだとか、母親の先輩としてだとか、えらそうなことを言っていた義姉ですが、家事もろくにできない人だったようです。結婚当初から不満を募らせていた義兄は、相当な怒りようだったと聞きました。親権も慰謝料も取られた義姉は実家へ逃げ帰りましたが、私にしたひどい扱いや不貞行為が実家の両親にもバレて縁を切られたそうです。
もう二度と彼女に会うことはないと思うと、すがすがしい気持ちでいっぱいです。これからは自分や自分の大切な人たちのためだけに、時間を使っていきたいと思います。
仕返しをせずとも成敗する方法があるのですね。証拠を握って、沈黙を続けるだけで義姉が勝手に不安になり、黙らせることができました。やられたらやり返したくなってしまいますが、その後のリスクを考えて、思いとどまるという選択をしたいものですね。
【取材時期:2024年10月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。