谷中銀座商店街すぐ近く!創業50年以上!町中華の名店
今回訪れたのは、彦摩呂さんが紹介していた『一寸亭(ちょっとてい)』。なんでも町中華ファンが押し寄せるというのです。
最寄り駅はJR山手線「日暮里駅」。西口を出て、坂道を上っていくと「夕やけだんだん」と呼ばれる有名な階段があります。
そこを降りれば、今や外国人観光客にも人気の谷中銀座商店街。
一寸亭は商店街の”ちょっと”脇道に入った場所にあり、駅から歩いて約6分で到着しました。
店内はカウンター席とテーブル席、小上がりもあって、懐かしい昭和の雰囲気。
平日のお昼時ということもあって、ほぼ満席状態でした。並ばずに入れましたが、席が空くと次々にお客さんが入店してきて、その人気がうかがえます。
女性のグループ客もいましたよ。
メニューを見ると、少数精鋭のラインアップ。今回は彦摩呂さんおすすめの「もやしそば(900円 税込)」を注文しました。
カウンターからは厨房が見えます。
カンカンと音を立てながら小気味よく振られる中華鍋、その中でパラリと踊るお米。油がじゅわ〜っとはじける音。
湯気が立ちのぼる大きな鍋で麺が茹でられ、忙しなく動く料理人の手元からは、次々とごちそうが生まれていきます。
目にも耳にも心地良く、思わず見入っていると「はい、どうぞ〜」ともやしそばが到着。
【一寸亭】シンプルだからこそ旨い!もやしそば
湯気が立ちのぼるどんぶりのなかには、麺が見えないほどのもやしあんがたっぷり入っています。
スープは醤油ベースの黄金色。なんとなくあっさりしたものをイメージしていましたが、一口スープを飲むと、深いコクに驚かされました。
野菜や鶏ガラ、豚骨からとられた出汁の旨みがガツンと感じられて、中毒性があります。舌の上から指先まで、体のなかを旨みが駆け巡るよう。
濃厚さがありながらも、しつこくないため、一口、もう一口と味わいたくなります。
厚みのあるもやしあんの下には中細の麺。老舗製麺所『浅草開化楼』のものを使っているようで、ほどよい弾力が感じられました。
麺のつるもち食感が、シャキシャキのもやしと絶妙に合うんです。
ずるずると一緒にすすれば……はぁ~~~!旨い!!
もやしと細切りの豚肉のみのシンプルな具材ですが、この2つを使った料理のなかでは最も美味しいのではないでしょうか。
無心ですすりたくなる味わいで、これほどどんぶりの底が見えてほしくないと思ったのは初めてかもしれません。
「食べ続けたい」と「食べ終わりたくない」の狭間で葛藤し続けながら、麺をすすり、スープを口に運んでいました。
卓上調味料で味変してみた
グルメサイトで、ラー油と酢をかけて「酸辣湯麺」風にするのも美味しいとの口コミを見たので、試してみることに。
酢のさっぱりとした酸味が、スープ全体に爽やかなアクセントを加え、もやしのシャキシャキ感とよく調和しました。
ピリッとした刺激を添えるラー油は強すぎない辛みで、スープの深みを邪魔することなく盛り上げます。
酸辣湯のような後を引く味わいがクセになり、最後まで一気に食べ進めたくなるような一杯。
とろみのおかげで最後まで熱々が続くので、フーフーしながら食べてくださいね。
谷中へ行ったら一寸亭へ
食べ終わっても、まだ食べたい。何度でも味わいたくなるもやしそばでした。
周りを見渡すとチャーハンを食べている人もたくさん。どうやらテレビ朝日『マツコ&有吉 かりそめ天国』で王道チャーハンの第1位としても紹介されたよう。
これはまたすぐに行かないといけませんね。