それから数カ月後、不妊治療がうまくいかず、治療のステップを上げるため、転院が決定したゆず。さっそく主任に「日中の急な受診が入ることもあると思います」と事情を伝えて謝罪をすると、「気にしないで」と笑顔で返してくれました。
ところが後日、ゆずの勤務変更が多いことに気付いた部長は、主任に理由を尋ねてきたのです。主任が事情を話すと、「自分で私に言いに来い!」と激怒。部長が怒っていることを知ったゆずは、思わずサーッと血の気が引いてしまって……!?
モヤモヤしながらも、ひとまず部長に頭を下げると…
(え? 面接のときに不妊治療してることは話したよね?)
そんな疑問を抱きながらも、ゆずは部長に謝ることに。
部屋をノックしてドアを開けると、そこには不機嫌そうな部長がいました。
「最近の勤務変更が多いことについてなのですが……」
「はぁ何かしら」
部長の迫力に圧倒されながらも、
本題について切り出すと頭を下げて謝罪したゆず。
部長はそんなゆずの姿をまじまじと見つめていたのでした。
面接時、部長は「不妊治療に対して理解がある」と言っていましたが、もしかしたらここまでゆずさんの勤務変更が多くなることを予想できていなかったのかもしれないなと思いました。医療の職種となれば、シフトの調整や限られた人数で人員の配置をしなければならないなど、大変な場合が多いと思います。ゆずさんが主任に伝えた際、部長にも再度自分の状況について報告することができていたら、今回のような事態を防げたのかもしれませんね。いずれにしても、しっかりと不妊治療に向き合える環境を整えてもらえるといいですね。
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