見知らぬ子が1人で乗車しパニック!
6歳の息子と電車に乗って外出した日のことです。少し早めに家を出発して、ホームのベンチに息子と腰掛けて、何本か電車を見送っていました。駅には私たちの他に、ベビーカーに乗った赤ちゃんと3歳ぐらいの男の子を連れたママがいます。その男の子もかなり電車が好きそうで、私は微笑ましい気持ちに。息子は電車を見るのに満足したようだったので、私たちは次にやってきた電車に乗り込みました。
電車の座席に座り視界を前に向けると、なんと電車の中に先ほどの男の子が! ホームにいるママはスマホを見ていて、気がついていないようです。私が慌てて立ち上がった瞬間、電車のドアが閉まってしまいました……。電車が動き出したとたんに、自分の状況に気がついた男の子が「ママー」と大号泣。焦りでドキドキする気持ちを抑え、男の子のそばに行き「大丈夫! 次の駅で一緒にお母さんを待とうか!」と声をかけます。息子も「大丈夫だよ」と男の子をなぐさめ、電車の話をしてくれたおかげで、男の子も泣きやみひと安心。
次の駅で一緒に降りて、駅員さんに事情を話しました。駅員さんが元の駅に電話をしてくれたのですが、ママがパニックになって探し回っていたようです。その後、ママが次の電車で迎えに来たことで、無事に男の子を引き渡せました。男の子を見たママは大泣きで「もう会えなくなったらどうしようかと思った」と男の子を強く抱きしめ、私たちに平謝り。外出先のことをスマホで調べていて集中してしまい、男の子がいなくなったことに気づかなかったようです。電車が発車して誰もいないホームを見て、血の気が引いたと話すママ。大事にならずに済んでよかったと私も胸をなでおろしました。
外出の予定はずれこんでしまいましたが、男の子からもお母さんからも、駅員さんからもお礼を言われて、駅員さんからはシールまでもらい照れくさそうだった息子。私も外出時に時間を調べるなどスマホを見てしまうことがあるので、気をつけようと思った出来事でした。
著者:立川りか/30代・ライター。6歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)