偶然出会ったのは…
ソワソワして気持ちが落ち着かない私は、母を誘ってランチに出かけました。隠しごとができない私は、母に「夫が不倫しているかも?」とつい漏らしてしまったのです。
そんな私に母はやさしく声をかけ、いつでも実家に帰っていいと言ってくれました。母に話して気持ちが落ち着いた私は、夫と向き合い、夫婦関係の今後をきちんと考えることにしたのです。
しかし、そのとき事件は起こりました。なんと、私たちのいるカフェの目の前を夫が通り過ぎていったのです。私は、思わず立ち上がるほどびっくりしました。夫は若い女性と恋人つなぎをして楽しそうに歩いており、お揃いのジャケットを着ていたのです。
大事な相談を持ちかけた友人とは、その女性のことでしょうか。友だちとは思えない親密そうな雰囲気です。不倫を確信した私は、悲しみよりも怒りに燃えていました。絶対に許したくありません。
夫が結婚の挨拶をしている!?
夫にはそれ相応の報いを受けてもらおうと、私と母は動き出しました。いつものように、平静を装いながら、証拠集めに奔走していると、とんでもない事実が発覚! 私も母も想像の斜め上を行く展開に驚きが隠せませんでした。
そして、いよいよ決戦の日。私たちは、とある飲食店へのりこみました。そこには、夫とあの日見た女性、そしてそのご両親。今日は、結婚の顔合わせを予定しているという情報を入手しています。
私たちが店に到着したときはちょうど乾杯のタイミング。私たちも一緒に乾杯させてもらいました。すると夫は絶叫! 女性とそのご両親は目を見開いて固まっていました。
私は女性とその両親に自己紹介をしました。証拠として夫と私の名前がある戸籍謄本も持参しています。それを聞いて女性は真っ青……。ご両親は戸惑っていました。
調査会社の調査で浮気相手が夫に騙されていたことは調べがついているので、責める気はありません。こらしめるべきは夫です。
不倫夫の末路
私は、集めた証拠を並べて見せました。なかには、会社出張にこっそり彼女を同行させた不倫旅行の証拠もあります。どうやら夫は、裕福な家の娘である彼女と結婚の約束ができた暁には、私に難癖をつけて離婚しようとしていたようです。
彼女と両親はカンカンに怒っています。無理もありません……。こんな男にひっかかって気の毒でなりません。
もちろんこんな男にひっかかってかわいそうなのは私も同様です。不倫旅行で不正に申請した経費の件は会社にタレ込み済み、夫にはしっかり慰謝料を請求する予定です。
それにしても、こんなに近場で不倫相手とデートするなんて、なんて見込みが甘い男なのでしょう。あのとき不倫現場を目撃しなければ、私や彼女は騙されて続けていたかもしれません。
人を騙すような行動は、いつか必ずバレてしまうもの。巧妙に嘘を重ねても、真実が明らかになると相応の報いを受けることになります。自らの行いは必ず自分に戻ってくると心得て、日々行動すべきですね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。