夫は私の仕事を仕事だと思っておらず「またパソコンで遊んでんのか? 暇な主婦はお気楽でいいよなぁ」と言ってきます。
反論すると、「俺みたいに毎日外で汗かいて働くことが『本当の仕事』なんだよ! 家でパソコンでできることなんて仕事といえるか!」と逆ギレします。夫の嫌味には本当にうんざりしています。
大事なパソコンをごみ箱に!?
ある休日、夫は脱いだ服やお菓子のごみをそのままにして家を散らかしていました。見かねて「散らかすのはやめて! 掃除したばかりなのよ?!」と言うと、「この家で暮らせるのは誰のおかげだと思ってんだ!」と激高。
夫は怒りのあまり、私の大切な仕事用のパソコンをごみ箱に投げ捨てました。これには耐えられず、私は慌ててパソコンを回収し、そのまま家を飛び出して実家へと向かいました。
決意を胸に、夫のいる家へ
実家で両親に話を聞いてもらい、「今までよく頑張ったじゃないか。もう我慢する必要はない」という母の言葉で、離婚を決意。私はとある作戦を立て、何事もなかったかのように家に戻りました。
夫は「俺様の連絡を無視してどこで何してたんだよ!」と激怒! そして、「専業主婦は家事だけしてろ! 俺にかまうな! 自分のことだけ黙ってやれ!」と言ってきたのです。私は作戦を実行に移すことにしました。
夫の言葉を忠実に守ってみたら
翌日から私は自分と娘のことだけをやることにしました。夫に昨日「自分のことだけ黙ってやれ!」と言われたからです。
夫を起こさず、朝食も準備せず、娘と2人で食事を楽しみました。その結果、夫は大寝坊してしまい、「何してんだよ!このぐうたら!」と怒鳴りながら、しわくちゃのワイシャツで出勤しました。
どれだけ嫌味を言われても夫のことはスルーして、数日生活したある日、夫が出勤したあと、私は両親に手伝ってもらい、結婚前に私が購入した家具や家電を含む荷物をすべて実家に移しました。
離婚したら困るのは誰!?
夜、家に帰ってきた夫が、家が空っぽになっているのを見て慌てて電話をしてきました。私は冷静に「毎日見下されて、暴言を吐かれて、もう限界なの。離婚届けを置いてきたから出しておいて」伝えました。
「離婚したら困るのはお前だぞ!」と大騒ぎしていましたが、私の方が収入が高いことを告げると夫は「ウソだろ……」と驚いた様子。離婚して困るのは、料理も掃除もできない夫だけです。
さらに、妻を蔑む発言を聞かせるのは娘にも良くないこと、彼が仕事の邪魔であることを説明し、離婚を告げました。
一度帰ったのは、夫の暴言を証拠として録音するため。証拠があったことから、離婚はすんなりと成立し、慰謝料も確保できました。
現在、私は自分のペースで仕事ができる環境を整え、実家で両親と娘と暮らしています。私の周りには、自分を尊重してくれる人々がいます。私たちの働き方は人それぞれであり、お互いを尊重することが何よりも大切です。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。