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「目に注射を打つことに」メタボ、高血圧を放置して47歳で突如目に異変が!とんでもない病気を発症

40歳でメタボ、45歳で高血圧と診断された私。そのまま放置していたら、とんでもない病気を発症して治療する羽目に。まさに、サイレントキラーである高血圧は油断できないことを身をもって知ったエピソードを紹介します。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師粒来 拓先生

日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
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在宅勤務で運動不足、メタボリックシンドロームに

40歳当時の私は、臨月のころと比べても+10kgオーバー。在宅勤務であまり動かず、子どもの残した料理も食べる大食漢。洋服のサイズは9号から13号となりました。

 

健康診断を受けるとメタボリックシンドロームということで、当時、国民健康保険加入者だったため、行政の指導を受けることに。正式名称は特定保健指導といい、特定保健指導対象者として選定され、支援内容が決定されます。私は約3カ月にわたり生活習慣改善プログラムが実施されました。

 

スレンダーで私より先輩の女性(推定50歳程度)に、メタボリックシンドロームがいかに怖い症状であるか、どうすれば改善できるのか親身に助言してくれるのを尻目に、なんとかなるよと他人事で受け流し、ついには、自分を責められているようで途中棄権&退場してしまいました。

 

病院を受診し高血圧と診断され服薬するものの…

メタボリックシンドロームが改善されないまま、数年。45歳のとき風邪をひいてかかりつけ医を受診し、何げなく計ってもらった血圧がまさかの140超え。下の血圧も100近くあり、高血圧と診断。薬を処方してもらいました。でも、高血圧の薬って毎日服用しなくちゃいけませんでした。毎日薬を飲むという習慣が今までない私。次第に飲む間隔が空いてきて、ついには飲まなくなりました。

 

そして、47歳の夏。私はライターの仕事をしているのですが、原稿の校正をしているときに、左目の下に黒っぽい影があることに気付きました。目をこすっても変化なし。老眼が進んだのかと思い、老眼鏡の度数を上げたものを掛けても、黒い影は出現。

 

1日、3日、1週間たっても症状は変わらず。白内障? 緑内障? 飛蚊症(ひぶんしょう:硝子体が濁ってその影が網膜に映り、視野の中で黒い点のように見える症状)? 怖い病気が頭をよぎり、慌てて眼科に行くと、想像の上を行く「網膜静脈閉塞症(もうまくじょうみゃくへいそくしょう)」だそう。そして、原因は高血圧だったのです!

 

 

目に注射をして症状は緩和。高血圧の怖さを実感

網膜静脈閉塞症とは、網膜の血管(静脈)が目詰まりを起こし(閉塞)、網膜がむくんだり出血したりして、ものが見えにくくなる病気だそうです。リスク因子の1つに高血圧があるとのこと。幸い早期発見だったのですが、症状を取り除くために目に注射をするとのこと。考えただけでも、怖すぎる……。麻酔をすると言っても黒目の部分に注射をするそうで、がっつり見えているんです。おまけに1回の注射代がウン万円で、場合によっては複数回打つことになるかもしれないのも、恐怖。でも、症状が悪化して目が見えなくなるよりうんとまし。腹をくくって受けました。

 

そして、1度の注射で症状は改善。再発しないためには高血圧をしっかり治療することと釘を刺されたのでした。それからは、毎朝欠かさず服薬するように。医師の指導の元、寝落ちしてしまったり、家で食事をしない場合もある夜よりも飲み忘れが少ない朝に飲んでいます。おかげで、今では血圧が正常値へ。もしかすると、死ぬまで欠かせなくなる薬かもしれないけれど、それで、いろいろな病気を予防できるなら仕方がないかなと思っています。

 

まとめ

かかりつけ医にも眼科にも毎日定期的に血圧を測ってくださいと言われ、血圧計を購入。網膜静脈閉塞症を発症してから数カ月は定期的に計り、スマホに記録させたりしていましたが、喉元過ぎれば……。今はしていません。でも、高血圧の薬を欠かすことはほぼほぼありません。だって、目の注射するの嫌ですから! 良い意味でお灸になった体験でした。

 

高血圧はサイレントキラーと呼ばれ、動脈硬化や脳梗塞などを引き起こすことがある病気です。不幸中の幸いで、私は命まで削られる可能性が低い病気を発症することで身をもって知ることができました。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:杉田 リエ/50代女性。大学生と高校生の母。第二子出産を機にフリーライターに。46歳のとき社会福祉士の資格を取り、ケースワーカーとして社会復帰。現在の悩みは教育資金と心&体の健康。愛猫の姿に癒やされている。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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