ある日、サチが息子のユウを迎えに行くと、マイが「今週末ユウくんを沖縄旅行に一緒に連れて行っていい?」と聞いてきました。その日はユウの誕生日。そして知り合ったばかりのマイに、わが子を旅行に連れて行きたいと言われたことにあ然とします。
断りを入れたサチですが、驚くことに、ユウの誕生日当日、サチ一家の向かった映画館にマイとトシは現れたのです。
さらにサチ一家のとなりの座席を確保したと言うマイ。無事誕生日を過ごすことができたものの、家族水入らずで過ごしたかったサチは、マイに対するもやもやを抱えたままでした。
それから数日後、お迎えのときにマイと出くわしたサチ。「この前お邪魔したお詫び」と言って、手作りブレスレットを差し出してきたのです。しかも、そのブレスレットはマイとお揃いのもの。さらに、マイは「明日からお迎えのときはこれ着けて来ない?」と言い出します。
迷惑だと思いつつも、ブレスレットを着けるくらいなんてことはないと思い、承諾したサチ。しかし、翌朝、インターホンが鳴ったので出てみると、そこには――!?
ママ友のとんでもない要求
朝早くにサチの家を訪ねてきたのは、トシを連れたマイでした。
「せっかくお揃いするんだから一緒に行かない?」と、朝の忙しい時間にもかかわらず一緒に登園しようと言い出したマイ。げんなりしながらも、サチは急いでユウの準備を済ませました。
さらに、マイは「ファミリーカーとか買えないの?」とサチに質問してきました。サチが買う予定はないと答えると、小馬鹿にしたように鼻でわらったマイ。そして、「ユウくんもこっち乗るー?」と誘ってきたのです。
チャイルドシートのこともあって、「大丈夫!」とマイの誘いをきっぱり断ったサチ。ため息をつきつつ、ユウを保育園に送り届けました。
仕事へ向かおうとするサチを呼び止めたマイ。お揃いのブレスレットを褒め、今度は「一緒にお揃い写真撮ってインスタにあげない?」と言い出しました。
もともとあまりSNSをやらないサチ。断ろうとしますが、マイは半ば強引にブレスレットの写真を撮影します。
そして、マイは「『一緒に登園!しかもお揃い~』ってインスタに投稿して!」と言い出したのです。
◇ ◇ ◇
ただでさえ忙しい出勤・登園前の朝。そんなときに、マイのように事前の連絡もなく、いきなり家を訪問されたら困惑してしまいますよね。必要ならば、相手の立場になって考えて、迷惑にならない時間に訪問したいもの。どうしても忙しい時間帯に訪問しなければならない場合は、必ず相手の都合を確認しておきたいですね。